胞子文学名作選

著者 :
制作 : 田中 美穂 
  • 港の人
4.18
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本棚登録 : 248
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896292664

作品紹介・あらすじ

大好評『きのこ文学作選』の姉妹編。苔、羊歯、きのこ、カビ、麹、海藻…「胞子」をテーマにした小説や詩を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 『きのこ文学名作選』の姉妹編。
    編者は倉敷で古書店・蟲文庫を営む田中美穂さんです。
    『きのこ~』に続き、こちらも読んで楽しい見て楽しい、欲張りな1冊です。
    装丁や紙、フォントなど、物語の魅せ方へのこだわりがすごいっ!

    収録されているのは、苔や羊歯、カビなどの胞子でふえるものたちが登場する文学です。
    そんな文学作品がたくさんあるのか…?、と思いきや、ページを開けば次々と作品が登場し、その豊富さに驚かされました。

    これらの生物が持つ多様さやあいまいさ、いつの間にかはびこっている不気味さがきわだつ作品が多かった印象です。
    特に、栗本薫の「黴」では、ぞわぞわと音も無く浸食されていく様子に鳥肌が立ちっぱなしでした。
    しばらくはカビを目にしたらすぐにこのストーリーを思い出しそう…。
    尾崎翠の「第七官界彷徨」は独特のコミカルさと切なさが印象的でした。

    『きのこ文学名作選』の方は、装丁を楽しんだだけでなので、そちらも読みたいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「欲張りな1冊です。」
      蟲文庫さんで、別ヴァージョンを購入しました。
      「欲張りな1冊です。」
      蟲文庫さんで、別ヴァージョンを購入しました。
      2014/03/14
    • すずめさん
      nyancomaruさん、こんにちは!
      別ヴァージョンがあるとは知りませんでした!!
      今まで2回訪れた倉敷ですが、2回とも蟲文庫は臨時休...
      nyancomaruさん、こんにちは!
      別ヴァージョンがあるとは知りませんでした!!
      今まで2回訪れた倉敷ですが、2回とも蟲文庫は臨時休業でした…次こそはリベンジしたい古書店です。
      2014/03/15
  • 胞子とは かくも魅惑的なものなのか。

    胞子のアンソロジー作品集なんて初めて読んだ!
    店頭で見つけてこの装丁を手に取ったら買わずにはおれませんでした。

    苔料理専門店に迷いこむひと
    大蛇になる親子
    行かず後家を生かず苔だと思いこんでいた行き遅れの娘と、従妹と、オカマが海に行くおはなし
    胞子と卵子をつめこんで着床するおはなし
    羊歯とセックス
    きのこさんの言いまちがい
    黴に侵された人間などなど

    たーくさんの文豪が、これでもかっこれでもかと胞子を撒き散らしています
    おもしろいです

    個人的には一番最初の、苔料理をルーペで拡大したりして楽しみながら食べる、小川洋子さんの「原稿零枚日記」がすごく魅力的だった。
    この小説は単独で読みたいなっと思う魅力があった。
    日記風なのにちゃんと小説って売り文句はどこかで知っていたけど、本当にその通りの小説だったから小川洋子さんの才能を改めて感じずにはいられなかった。

    紙の肌触りから色合い、字体、遊び心まんさい。

  • またもや、読ませる上に見せて楽しませる本を出されるんですね!

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    「大好評『きのこ文学名作選』につづく待望の姉妹編!

    ◎苔、羊歯、茸、黴、麹、海藻……。町の片隅、山の奥や海の底にひっそりと息づき、鮮やかな花や大きな木々のように人間たちに注目されることもなく、ときには敬遠されがちな、これらの生物たちもまた、命の営みを日々活発に行ない、私たちの暮らしや環境を支えてくれる大切な存在です。
    ◎本書は、これらの生物が登場する小説や詩を集めたアンソロジーです。ふだん見落とされがちな、自然界の密やかな存在に目を向けた諸作品を「胞子文学」と名づけ、文学の新しい楽しみ方を発見します。
    ◎2010年に弊社より刊行した『きのこ文学名作選』(飯沢耕太郎編)は、おかげさまで、幅広い読者の方々から好評を得ました(初版限定3000部完売)。
    ◎本書は、その姉妹編として、斬新な装幀やさまざまな胞子的見せ場・からくりが随所にあり、見て楽しい、読んで面白い本になっています。ブックデザイン:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
    ◎読まないと心にカビがはえちゃうぞッ!」

  • 倉敷の蟲文庫で購入。あの人が田中美穂さんなのよねたぶん。きのこ目当てで買ったんだけどもこけが大半でときどききのことかび。
    栗本薫のはちょっと笑ってしまった。日頃純文系を好んで読んでおって、これもそんなノリで読んで、川上弘美の感覚で栗本薫に入ってしまったので笑けた。あはは、すみません。
    多和田葉子はやっぱりすごいな、ことばの作家やな。小川洋子のもよかった。苔むした空間は異界感があるのう。

    ところでこれのきのこ版のが欲しいんやけどどこに売っとるのん?アマゾンやないと買えんかな…

  • 一昨年の刊行以来、根強い人気を保ち続けている本です。岡山で蟲文庫という古書店を営むかたわら苔の研究もなさっている田中美穂さんが編者となり、コケ、カビ、キノコ、シダなど胞子で増える植物の登場する小説や詩を集めた一冊。作品ごとに用紙や文字組が違う大胆なブックデザインが特徴ですが、BOOK MARKETでは、田中美穂さん撮影のコケの写真をあしらったイベント限定のブックカバーをおつけします。

  • 【読了メモ】(140606 14:59) 編: 田中美穂『胞子文学名作選』/港の人/2013 Sep 23rd

  • 苔についてー永瀬清子
    原稿零枚日記ー小川洋子
    俳句ー松尾芭蕉、小林一茶
    苔やはらかに。ー伊藤香織
    交合ー谷川俊太郎
    胞子ー多和田葉子
    アレルギーー川上弘美
    苔ー尾崎一雄
    黴ー栗本薫⭐️
    春 変奏曲ー宮沢賢治
    カビー佐伯一麦
    苔ー金子光晴

    本のつくりがとてもきれい!!

  • まさしくジャケ買いの1冊でした。
    紙好き、フォント好きな人には堪らない1冊です。
    書籍で遊ぶことを最大限行ってしまっているような
    魅力溢れる書籍に出会えた幸せ。
    使われているこの紙の名前は、とか脱線しながら
    じっくりと味わって読んでいきたいです。

  • 装丁が明らかにいっちゃってて読む人のことまったく考えないところにひとめぼれ。すごい。で、尾崎翠が入ってたので即買い。ぺらぺらめくるだけで楽しい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読む人のことまったく考えない」
      ホント、捲り難いコトこの上無し。字の見えないのもあったり(「きのこ文学名作選」だったかな?)
      「読む人のことまったく考えない」
      ホント、捲り難いコトこの上無し。字の見えないのもあったり(「きのこ文学名作選」だったかな?)
      2014/04/25
  • きのこ文学より明るくて

    きのこ文学より面白かった

    きのこ文学も胞子文学も

    なぜかそこには暗い世界

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著者プロフィール

田中美穂(たなか・みほ)
1972年岡山県倉敷市生まれ。同市内の古本屋「蟲文庫」店主。1994年開業、2000年に移転、現在にいたる。著書に『わたしの小さな古本屋』(ちくま文庫)、『苔とあるく』『亀のひみつ』『星とくらす』(WAVE出版)、『ときめくコケ図鑑』(山と渓谷社)、編著に『胞子文学名作選』(港の人)などがある。

「2018年 『本の虫の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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