港の人 付単行本未収録詩

  • 港の人 (2017年9月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784896293319

感想・レビュー・書評

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  • 子供は死ぬことと生きること両方と近いと思う

  • 横浜港の風景が浮かぶ。音と色。

  • 「海の教訓は
    とてもきびしい
    でも 
    もっときびしくてもいいとおもいながら」

    「こんど恋人にあったら
    たましい、こわしちゃってね、っていってやろうか」

    さわやかに悪態をついてくる。
    読みやすくて、きれいな詩集。

  • 「いちべついらい 田中和子さんのこと」を読んだときに出てきた北村太郎さんの詩集。
    やさしいことばで横浜の風景を撫でるような詩なんだけど、病に侵された死のにおいや乾いた自嘲が色濃く出ていて詩全体が冷たく透き通っていくような、そう思えば逆に実体をもってこちらの胸を鷲掴みにしてくるような…。
    巻末に収録されている若い頃の詩がまた、光が強くてせつなくなってしまう。
    少し引用したいと思ったけど、どの詩も一部を切り取るととたんに死んでしまう感じがする。なんて繊細なことばの連なりなんだろう。

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著者プロフィール

北村 太郎(きたむら・たろう)
1922年生東京まれ。1992年没。本名・松村文雄。東京大学仏文科卒。戦前から「ル・バル」に参加、戦後は鮎川信夫、田村隆一らとともに「荒地」を創刊し、戦後的感性を見事に展着させた詩的世界を確立した。1966年、第一詩集『北村太郎詩集』を刊行、以後数多くの詩集を上梓する。おもな詩集に『犬の時代』(芸術選奨文部大臣賞受賞)、『笑いの成功』(藤村記念歴程賞受賞)、『港の人』(読売文学賞受賞)など。散文集に『パスカルの大きな眼』『詩を読む喜び』『ぼくの現代詩入門』『樹上の猫』。全集的集成に『北村太郎の全詩篇』、未刊行詩とエッセイを集めた『光が射してくる』など。

「2021年 『文庫 センチメンタルジャーニー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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