奇異太郎少年の妖怪絵日記 七 (マイクロマガジン☆コミックス)

著者 :
  • マイクロマガジン社
3.91
  • (3)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896374919

作品紹介・あらすじ

傘が妖怪化した「唐傘お化け」、川辺で陽気に歌っている「小豆洗い」、水辺に現るメジャー妖怪「河童」に「手長足長」など、霊感が強い少年奇異太郎と「座敷童子」のすずのもとにちょっぴり変わった妖怪ばかりがやってくる。妖怪なのに怖くなくて妖怪知識も身につく新感覚ホラーギャグコメディ!!大幅加筆修正、全ページカラー収録。描きおろし多数の充実内容!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  これまで結構たくさんの妖怪が登場してきたが、唐傘、河童、小豆洗い、手長足長のような有名どころがまだ登場していなかったのか。しかも河童はレギュラーらしい。さて、今回のシリアスモードは妖怪のあり様と存在の根拠。人の心が生み出したものであるから、人が見向きもしなくなり、その存在を忘れたとき、妖怪も存在しなくなる――そんな話なのだが、今のサブカルチャー方面を見る限り、その存在は安泰であり、むしろ存在を消すことは不可能のように思える。

  • ラッキー7巻目
    じわじわと面白くなってきているのに、つまらなくなる気配を微塵も感じさせないのはホントに凄い
    安易なバトルや冒険展開に突入せず、イイ意味でダラダラとした日常コメディを貫いているからだろうなぁ。『うしおととら』や『足洗邸の住人たち。』が大好きでしょうがない私ですら、奇異太郎と様々な妖怪らの、面白可笑しく、優しげで温かい交流には和ませてもらっている
    この7巻でようやく、レギュラーが勢ぞろい
    ラストの一人(一匹・・・いや、一体、一機?)は、日本妖怪の中でもメジャー中のメジャー、河童様
    やっぱり、影山先生の描く河童は容姿も性格も可愛い・・・中身はまぁ、判らんがw
    世の中には不思議な事がたっくさんある。それを解き明かすのも、人生の醍醐味ではあるが、人にはそれを知るべきタイミングがあり、あえて、見ないフリ、知らぬフリ、気付かなかったフリをした方が、今の自分にとっての幸せを壊さずに済む「真実」も存在する
    熱く興奮はしつつも、自分と友人との麗しいからこそ脆い信頼関係に傷を入れてはいけない、と自制できる奇異太郎、ホントに尊敬できるレベルで性格が円熟してるな
    普段、子供云々の前に人間かよ、ってツッコミを入れたくなるレベルで、常軌を逸したはっちゃけをしているからこそ、不意に見せる大人びた表情と言動にドキッとさせられるんだよ、また
    きっと、彼が妖怪っ娘らに恋心を抱かれるのは、そんな両極端さがあるからだろう
    このまま、非リア充メンに血の涙を流させ、歯軋りをさせ、胃を捩じらせるハーレムを維持し続けられるのか、見物だなw 個人的に、好きな女子キャラは狐だが、正カップル的な奇異太郎とすずが無自覚イチャイチャしているトコを見ると、ニマニマしてしまうのも事実
    誰か一人を選ぶのが倖せか、それとも、誰も選ばないのが倖せなのか
    また、今巻も「閑話シリーズ」に胸を打たれた。これがあるからこそ、この『奇異太郎少年の妖怪絵日記』の厚みが生まれるのだ
    あくまで、この作品は人と妖怪の交流を描いた話ではあるが、読んでいると、自分の人間関係の築き方、接し方に反省すべき点が少なくないな、と気付く
    なので、この7巻でお勧めの話は、第七十八話「閑話・古池の異邦人」
    次巻あたりで、帯に「アニメ化決定」と書かれる事を望む、心の底から
    この台詞を引用に選んだのは、奇異太郎ですら敵わない雪母の台詞にはやはり、落ち着いた重みがあって、胸に響くな、と感じたから。人間の死も、妖怪の死も、とどのつまりは同じなのだろう

全2件中 1 - 2件を表示

影山理一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×