僧正 (チェーホフ・コレクション)

  • 未知谷
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本棚登録 : 12
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896422412

作品紹介・あらすじ

徹夜祷のロウソクの灯りの中、僧正は母親の姿を見た気がした-懐かしい気持でいっぱいの僧正に対し母は立派になった息子によそよそしい。体調のすぐれない僧正の胸に幼き頃、青春の日々が去来する。果たして、僧正の様態は深刻に…復活祭までの一週間。

感想・レビュー・書評

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  • チェーホフはいつも人生を描く。
    それがうまくて、自然で、だからこそピンとこないこともある。

  • 短編というか、掌編という感じ。僧正の地位まで出世してしまったため、自分の母親にさえ丁寧語を使われてしまう僧正の物寂しさと、それだけの地位にも関わらずすぐに忘れ去られてしまう最後の一行とが物寂しい。

  • 祈りは思い出と混ざり合い、思いでは炎のようにますます明るく心を照らしたが、祈りが母親を思う気持ちの妨げになることはなかった。
    何か足りないような気がした。死にたくはなかった。何か一番大切なものが欠けているように思われた。子供時代、そして外国で暮らした時も抱いていたと同じ未来へのもぞ見も今も心をかきたてていたのである。

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