嘘つき娘

  • 未知谷
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本棚登録 : 23
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896422450

作品紹介・あらすじ

少女は生まれ育った海辺のリゾート地を後に、少年の住む街ポズナンへと一人旅立った-。頼りにできるのは女優を夢見て培った演技力、つまり嘘。ポーランドで世代を超えて読み継がれるシリーズの一作。

感想・レビュー・書評

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  • "みんなに好かれていることが実感できると、良い人間でいるのが簡単になる"

    あーーー面白かった!
    こんなに賢く知性のある主人公アニェラが、好きな男の子には盲目になってしまうところ。
    重ねる嘘による抱腹絶倒の展開。
    このシリーズに欠かせない家族愛、隣人愛、友情もしっかりと流れていて。

    愛する人たちの笑い声としあわせな空気が流れるクリスマス、暗い窓辺に立ったアニェラのこの描写に胸がいっぱいになる。
    "「みんな大好きだよ」アニェラはこの世の全ての人に向ってささやいた。"

    心からそう言える生き方ができたら、自分も周りも幸せに決まっている。わたしにもできるだろうか。

  • 「ブラボー!」 と言うべく面白さだったー(*゚0゚*)(*゚0゚*) こんなにポップに鮮やかに、頭の中で物語が動いたのってひさしぶり!

    嘘つき娘アニェラの、なんと愚かで魅力的なことか✨✨だけど胸が痛くなるほどその気持ちが分かるんだものー。

    アーニャと父さんの暮らす漁港の海辺で出会った男の子、パヴェウと一目で恋に落ち、この先の人生には彼しかないと思い詰め?めちゃくちゃな嘘をついてお父さんを言いくるめ、ポーランドの都市、彼の住む町へ出ていくアーニャ。
    何年も会っていなかった叔父の家族コヴァリクの人たちを嘘で言いくるめて転がり込んで…でもこの家族が本当に素晴らしくて。

    社会主義だった頃のポーランドの暗く寒い秋から冬が、私にはなんとも色鮮やかに移った。
    アーニャのハムレットも最高!

    ムシェロヴィチ、この冬なんとか読破したい!!
    カニグズバーグよりも好きかもー。

    どうでもいいんだけど、パヴェウの部屋に残念ながらジェーン・バーキンのポスターが貼ってあったとか、アニェラのライバル、ダンカが、ジェーン・バーキン風の女の子だっていう所、最高に大好き!何ヶ所もクスッと笑えるところがあって、本当にツボだったー。

    これはクリスマスプレゼントに自分に買わなくちゃ!

  • アニェラは田舎町に住む15歳。ある日休暇に来ていたパヴェウと出会い一目惚れ。何としてもパヴェウのいるポズナンへ行きたいと、全然興味のない印刷学校を受験し、お父さんの親戚の家にあらゆる嘘を駆使して同居することに成功。
    ひょんなことから、パヴェウの家で「フラニャ」という偽名でお手伝いとして働くことになったアニェラ。
    二人の恋の行方は~??

    アニェラの心の変化は、周囲の人たちの「許す心」があってこそだなと思った。

  • ここにレビューを書きました。

    http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/b94dfca68fccce507b79d6f026627a7e

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