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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896423914
作品紹介・あらすじ
本作『猟人日記』にインスピレーションを得てトルストイは『森林伐採』『三つの死』など、チェーホフは『葦笛』『猟兵』、国木田独歩は『武蔵野』、島崎藤村は『千曲川のスケッチ』を書き上げた。ありのままの自然と人間の姿を素直に知ろうとする自然主義文学がここから始まる-。ヘミングウェイが絶讃する作品群。
感想・レビュー・書評
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25編中10編を抜粋した抄訳とのこと。話も雰囲気も素晴らしく、仕事が忙しかったせいか?沁みいる内容。
いつか全編読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絶品。こういうものはもう流行らないのかもしれないが。完全版を読みたいものだ。
図書館本なので、カバーが接着されていて残念なのだけど、装丁も素晴らしく、カバーを外すと、カバーに書かれている絵が表紙全面に出てくる。
上から目線の部外者。飽くまで傍観者のスケッチ。勿論そこには優しい視線や共感、憐れみもあるが、両者が本当に交じり合う事は決してなく、干渉しようとした時、常に弾かれる事となる。
その上から目線の立ち位置こそ自然主義なのだろう。
それは異世界との遭遇であり、目の前にありながら誰も気づかなかった世界のあと半分(いや、むしろ大多数なのだが)との出会いなのだ。
その目線がぐっと下がって来て、やがて対象と合体した時、陰鬱さと不条理感に深く包まれて、ペシミズムとユーモアが発生し、我がチェーホフが登場するのだ。
「エルモライと粉屋の女房」「クラシーワヤ・メーチのカシヤン」「あいびき」絶品。
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