史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK)

著者 :
制作 : 板垣 恵介 
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本棚登録 : 829
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896447323

感想・レビュー・書評

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  • 良くまとまっていて、かつ、面白い。
    できれば高校生のときに出合いたかった本のひとつだ。そうすれば、ルソー最高なんて思っただろうなwww
    大好きなエピクロスの逸話も、知らなかったことが書かれていたし。

    簡単に紹介すると、哲学の流れが手に取るようにわかる本だ。
    思想の系譜。あるいは地図。

    哲学書が良くわからないけど興味があると言う人は、一度読むと良いんじゃないかと思う。
    決して無駄にはならない。

  • 哲学
    まんが

  • 1真理(ホントウ)の真理
    プロタゴラス 「人間は万物の尺度である」:相対主義
    →弁舌のうまい政治家が人気を得る、というギリシャのポピュリズムを拍車をかける。
    「ホントウ」を求めるソクラテスは「無知の知」を唱える。無知への自覚こそが真理への情熱。
     
    デカルト 公理を仮定、組み合せて真理を導く。数学的な考えを哲学に持ち込もうとした。最後の最後まで疑っても存在を仮定しないといけない、自分を見て、
    「我思う故に、我あり」とした。
     が、ヒュームは、人間の想像力は複合概念にとどまり、私は私である、という認識する『経験』にすぎない、とした。

     カントは、経験によらない先天的な形式があるとした。「真理とは人間によって規定されるものである」
     ヘーゲルは、対立(闘争)の中から新しい考えが生まれる「弁証法」を提唱した。
     キルケゴールはヘーゲルの考え方は人間個人には役に立たない、とした。

     サルトルは人間は自由の刑に処されているとし、人間には目指すべき唯一の真理があり、その舞台に立ちそれを推し進めよう!とよびかけた。
     が、レヴィストロースはそれは西洋中心の思い上がりであるとした。
     歴史観念は西洋は直線的、東洋は円環的。
     デューイは、人間にとって便利な考え方である、とした。
     デリダは話手ではなく、読み手中心主義を唱え、相対主義の立場を取った。
     レヴィナスは自分の生死に無関心な「世界」をイリヤとして、恐怖の対象であり、他者とは「地獄」だとした。

    2国家
     プラトンは「イデア(真理)を知る人間が王になるべき」との哲人思想を唱えた。
     一方、アリストテレスは「国家は腐敗と革命を繰り返す」と現実的な立場を取った。

     ホッブスは、性悪説に立ち、国家とは人々が殺しあわぬよう、自己保存のために作った組織(リヴァイアサン)とした。
     一方、ルソーは性善説から、人間はもともと相互扶助的な存在であり、文明や国家は不要とし、人民思想を肯定した。

     アダムスミスは資本主義は見えざる手によって富が分配されるとした。
     これは自由主義と呼ばれた。
     後世は規制緩和と小さな政府を基本とする、新自由主義が台頭する。
     マルクスは資本主義は資本家と労働者の対立とし、共産主義を唱えた。
     だが、世界を席巻するかと思われたこの運動は、平等が嘘だったこと(一党独裁による
    恐怖支配)と競争がないことのやる気の低下で崩壊した。 
     
    3神様の真理
     エピクロスは、快楽主義の名で知られるが、快楽とは苦痛を取り除かれた普通の状態を言う。彼は神の目はそれほど気にしなくてよいとした。

     イエスは隣人愛をといた。
     アウグスティヌスはマニ教からの回心者だったが、自身の心の弱さを吐露し、人間は弱い存在のために神にすがることが必要と説いた。
     トマス・アクィナスは当時台頭してきた哲学に対し、圧倒的上位に神学を置くこととした。
     ニーチェは強いことは素晴らしい、とする古代の考え方を騎士的・貴族的とし、自然なこととした。
     一方、弱者の救済を謳い、本来のその状態を押し殺す逆説きな考え方を僧侶的とし、それは弱者の復讐(ルサンチマン)とした。
     それらを克己した超人とは、「強くなりたいという意志をもち、それから目をそむけない人」のこととした。
     

    4存在の真理
    存在、とは?
    ヘラクレイトス ずっとかわりゆくもの:万物流転
    パルニメデス 決して変化しない「何か」
    両者の折衷
     デモクリトス:原子論

    バークリー
     存在する→知覚できる

    フッサール あらゆる確信はすべて、主観的な意識体験から来る
    ソシュール 言語 差異のシステム(区別体系)

  • とても分かりやすくて面白かった。
    最初から哲学者達の著作を読むのはハードルが高そうなので、こういった入門書があるのは嬉しい。
    人によって問題にしているところが少々違うが、人間や世界の実相を解き明かそうといういうアプローチにワクワク。

  • 非常に読みやすく、流れも分かりやすい。
    書いていて楽しそうな文章にニヤニヤ

  • 哲学に興味を持たせる入門書

  • 岡田斗司夫ゼミのおすすめから。
    入門書としては、いちばんおもしろくわかりやすいのではないでしょうか。無知の知、とかが必殺技になってて楽しいですしね。
    ニュートンとか物理学者まで入る自由さ。構成に与えた影響を加味してなんですが、そういう自由さが素敵です。
    刃牙が哲学ということなので、作者の解読本も出してくれないかな

  • とてもわかりやすい言葉で各哲学者の考えを紹介している。
    ルソー、マルクス、ニーチェ、ソシュールが気に入ったので各人の入門本を読んでみようと思う。

  • 軽易な文体と例などで非常に読みやすく、各哲学者の思想の骨子を把握するのには適している。わかりやすかったの一言に尽きる。

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著者プロフィール

東北大学大学院卒業。哲学や科学など敷居の高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『史上最強の哲学入門』『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』などがある。

「2019年 『14歳からの哲学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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