麻原彰晃を信じる人々

  • 洋泉社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896912029

感想・レビュー・書評

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  • あらゆる問題を単純化して、巨悪として蓋をする(思考停止する)。そんなマスコミ的態度とは一線を画した、歴史的犯罪とその主犯となった教団について、超至近距離から考察を重ねた挑戦的な一冊。
    なぜ人が新興宗教にハマるのか?どんな深層心理があるのか?その一端を垣間見るだけでも、読む価値がある。

    取材先との距離感は、ジャーナリズムの大論点のひとつ。まるで神様かのような客観ではなく、かといって対象に陶酔しきった主観でもない。対話どころか修行まで実践してみせて、なお批判的な眼差しは持ち続ける姿勢だからこそ書けた本稿は、それを考える意味でも、大変に貴重な一冊だと思う。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。デビュー作『説得』が講談社ノンフィクション賞を受賞。「水木原理主義者」を自称するほどの水木しげるファンで、代表作に『消えたマンガ家』などがある。

「2015年 『さらば、ヘイト本!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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