- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896915952
感想・レビュー・書評
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一言で言えば、「くだらない本」。あるいは、「クラシック音楽に関する言葉を皮肉や毒舌で言い換えた青臭い本」。
大学のクラシック愛好会のメンバーたちがノリで作った様な印象を受ける。これを一人で書いたということに対しては、労作と認めるにやぶさかではないが、いかんせん面白くない。
本書に掲載されている説明文を5つだけ紹介するが、これを面白いと感じる人であれば、一読する価値がある。
【アンコール】
もともと料金に含まれたサービスなのに、一定の儀礼を要求され、しかもありがたがって拝受しなければいけない演奏。
【レクイエム 】
生者のための癒しの音楽
【オリジナル楽器】
最も過酷に扱われる骨董品のひとつで、これを使用することによって、多少の勉強の成果と、痩せた音を披露することができる。
【ブラームス】
ネチネチぐちょぐちょした感情の吐露を、理路整然と話す老紳士。
【第九】
年末になると発生する粗悪品の露店販売。
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4〜5
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愛と毒の詰まったクラシック音楽辞典。10年以上前の本ですが、時事ネタが古い以外は今でも通用します。NHKホールと楽器・作曲家ネタが個人的にツボでした。これを読むと敷居が高いと言われるクラシックがギリシャ神話なみにいかに人間臭いものか、ということを感じさせられます。とりあえず笑いをこらえるのが大変でした。
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「クラシック悪魔」の辞典ではなく、クラシック「悪魔の辞典」。あの有名なアレのクラシック音楽版である。
こういうのはマニアが読んでニヤリとするもんだろ、というのはまったく正しいが、書いてあることにニヤリとできなくても、クラシック・マニアなる人種がいかなる文言にニヤリとするのか、を知ることはできる。マニアにはほど遠いペーペーの私にも充分楽しめた。
2012/8/24~8/28読了 -
著者紹介から面白い。クラシックに詳しいわけではないので、全部が全部わからないが、それでも、読んでいて楽しい。そして、上がっている盤や曲を聴きたくなる。
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完膚無きまでの皮肉っぷりにニヤニヤ。でも、愛しているからこその皮肉であってほしいです。
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鈴木さんのクラシック用語辞典。<br>面白いです。<br>たとえばこんな感じ↓<br><br>「安定感のある」アイディアも冒険も情熱もない<br>「熱い」えんそうしゃが、いっしょうけんめい、音を出しました。すごかったです。ぱちぱち。<br>「人間味あふれる」とことん下手クソな<br><br>で、私としてはオオ!なるほど!!と思ったのが、彼によるオタクの定義。「オタクという言葉は日本独自のものであり、対象が西洋美術であろうと、日本の伝統に根ざした受容をしているものを真に「オタク」と呼び、「マニア」および「フェチ」とは大きく分けて考えなければならない。つまり、リアリティよりも象徴性を重んじ、本来形態が異なるものを同じ次元で扱うことが、オタクであることの必須条件である」<br>うわっ!すごい!!クリアになった!と思った。<br>鈴木さんはオタクだよなあ〜。<br>そうそう、あと私もレニー一門ホモ同人誌読んでみたい(笑)あっしもウィーンの国立オペラ座で「オザワセイジは若かりし頃はケンジ似の美青年で(?)レニーにケツを差し出してのし上がった」と聞かされたもんだが・・・。<br>前コイズミ首相総受け同人誌の存在を知った時は、飽くなき同人腐女子の萌えパワーに敬意の念を抱いたものです。<br>どんなジャンルさえも踏み越えて、どこからでも萌を見つけるその探究心、素晴らしい。
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ライヒにケージにストラヴィンスキーに<BR>
スタッカートとカストラート