- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896917550
作品紹介・あらすじ
ほんとうに「障害は個性」なのだろうか?なぜハンディをもつ人の努力に「感動」するのだろうか?「障害」とは人間が持つ多様性のひとつであり、人間の多様性への「ひらかれ」こそいま、私たちの豊かさとしてもっとも求められるべき課題である。福祉や教育の言葉ではなく、ましてやイデオロギーでもなく、「ふつう」の言葉で粘り強く考えるための現場から掴みとった実践的ハンディキャップ論がここに展開される。
感想・レビュー・書評
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369.27||Sa
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養護学校の教員を二十年勤めた筆者が語る障害とは。
養護学校や自身の弟も障害者だったことを振り返りながら、障害を持って生きるとはどういうことか、親や兄弟はどんなことを感じているのかを語っていく。そこから障害者福祉とは何か、障害をどう考えるべきかを考えていく。
障害は美化できるだけのものではない。どう考えるべきか難しく、白とも黒とも言える受け止めをするしかないのかと感じた。 -
筆者の意見を、体験談を混ぜ入れて
書いているところが凄い面白かったです。 -
※ハンディキャップにまつわる意見は、極端に走りがちに見えることがある。ハンディがあることがいきなり特別な才能に変換されるかのような。実際に現場にいる著者だからこそ、そんな違和感について論じる説得力がある。なにかモヤモヤした気持に整理をつけるためになる一冊。
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おそらく一番わかりやすいハンディキャップ論。
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障害を、すばらしい個性なんだ、才能なんだと祭り上げるのでもなく、逆に差別もしない。障害者の苦しみがわからないことを認めた上で理解しようとする姿勢が学べた。
後半は、筆者の体験例が述べられている。とても読みやすい。 -
支援は相手を見つめ、今の相手を受け止めるところから始まる。始まりは育児と同じ?