- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896917857
感想・レビュー・書評
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対談本というのはハズレが多いのだが、哲学の根本が「対話」であるわけだから、ある意味哲学本は対談本が本流なのかもしれない。関係としては西研が先生で佐藤が生徒役。
佐藤のアバウトな質問に対して、西研が問いを立て直し、問題点を整理して、切り口を設定していくプロセスは鮮やかで、「これが哲学者の思考方法か!」と腑に落ちる部分は多々ある。(これが「理性によるコントロール欲求」を満たす事になるのだろうが)
が、西研はやや楽観主義的で道徳的な所があるので、結論が説教くさくて、説得力に欠ける点がある。佐藤も大人だしそれに反論するわけではないので、ガチンコの対談にはなっていない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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S104-ワイ-102 000315275
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対談集です。2人の著者とも好きな方ですが、対談という形のため、かえって読みづらくなっていると思います。おもしろいと思えるところも、なんとなくながれてしまう感じがして残念です。この本をきっかけに両著者の本を読むとさらにわかるのだろうと、思います。
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[ 内容 ]
思春期はなぜ苦しいのだろうか。
親も社会もなぜ「うざい」のだろうか。
学校へ行け?
高学歴?
働いて早く一人前になれ?
やってられねえ!
…しかしそのとき、じつは「哲学すること」の入り口に立っている。
世界とはなにか。
自分はなぜ生まれてきたのか。
なぜ生きるのか。
なぜ人に好かれないのか。
誰もが問うこの問いこそ、人がひとりでは生きられないことによっている。
人は何を足場としどこへ進もうとするのか。
それを考える技術こそが哲学である。
西洋近代哲学は、その問いをギリギリまで押し進めた。
「問い‐答え」という対話を通じて「哲学すること」の意味を問う入門書の決定版。
[ 目次 ]
序章 哲学の難しさに負けないために
第1章 ニーチェ 「自分」をどこから考え始めるか
第2章 ソクラテス‐プラトン 「考える」ことについて考えてみる
第3章 カント 「人間」とは何だろうか―近代という枠組みを考えてみる
第4章 ヘーゲル 教育と働くことをめぐって
第5章 フッサール・橋爪大三郎 「私」から社会へどうつなげるか―「われわれ」の語り方
第6章 カント・ヘーゲル 9・11以降、「正義」についてどう考えるか
終章 東浩紀・フーコー 哲学はなぜ必要か―再び「考える」ことの足元を見つめて
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