- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896917949
作品紹介・あらすじ
狂気・真理・権力・主体-これらのテーマを考えぬくうえでフーコーが作り出したさまざまな概念には、現代の社会とわたしたち自身を読み解く鍵が満ちている。一望監視装置が作りだす規律と訓練のテクノロジーと生の政治学の力関係のもとで、どのように生きるのか?異常とはなにか?真理はどのようにして真理として機能するのか?これらの分析をとおして新たな権力論を提示したフーコー。生涯、思想、著作を歯切れよく紹介し、二十世紀最大の思想家の全貌を明らかにする。フーコーの概念を道具のように使いこなすための入門書の決定版。
感想・レビュー・書評
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2012.10.02再読了
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32
ラッセルの娯楽における『訓練』の概念に通底するものが、西洋思想にはずっとあった
後述する -
「この本すらわからなかったらどうしよう」とドキドキしながら読んだが、なんとか理解できたような気がしてホッとした。
「古典や名著は予断を持たず原本にあたれ」とよく言われるのを真に受けて、入門書や解説本などを読むことに罪悪感を感じていた。
それに「解説している人の目を通して理解するのはどうなのか」というためらいもあった。
しかしわからないものはわからない。
そしてわからないままで終わるのは嫌だ。
そう思っていたところ、あるブログに「予断を持つなというが、皆何らかの予断を持っているもの。入門書を読むのをためらうべきではない」と書かれているのを見つけた。
これで呪縛が解け、この本を読んだ。
そして、著者は紹介者としていいと思う。
わからない用語がほとんどつかわれていなかった -
フーコーの著作を読むための道標となる解説本。
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フーコー関連2札目で、かなり無難なタイトルを選んだつもりが、またもや消化不良。興味ある人物なのだが、生半可に付き合う訳にはいかないのだろうか。
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これ最強!
なんとわかりやすいことか!!! -
難読で、長い時間をかけて読んだが、その価値があった。
「狂気の歴史」「監獄の誕生」については、よく理解できた。
その他についても触れている。