女ひとり寿司

著者 :
  • 洋泉社
3.35
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本棚登録 : 56
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896918090

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれました。

    表紙もいいね。お風呂にお寿司!!



    普段思いつかんような文章が多かったから、ゆっくりじっくり読みました。

    お金のかかるひとり遊び。
    初心者はとんでもない、中級者でも少し厳しい遊び。


    簡単にいうと寿司屋の紹介なので、楽しい本ではないけども、大阪のお店だけ誰かといこうと思う。

  • 「寿司屋は先輩が後輩に一流の男のエレガンスや粋、というものを伝え、磨くための道場なのだ」と著者が述べているが、確かに高級寿司店は、ビジネスの接待の有力な場所として位置づけられていると思う。
    本書では、名だたる高級寿司店に女一人で入店し、その店の雰囲気から職人や客の動き、メインの寿司のうまさについて、するどく、おもしろおかしく、時にはなんだかよくわからない感じで書かれている。並ぶ名店は東京の店が圧倒的に多いが、関西、九州の名店もいくらか紹介されている。最近、安倍総理がオバマ大統領を接待した「すきやばし次郎」ももちろん入っているが、こんな店で一度でも寿司を食べてみたいものだ。
    一流の名店と言うのは、概ね雰囲気も良くて接客も気持ちよい様だが、そこは寿司屋独特の雰囲気があり、店によってそんなにも違うのかと感心する。著者のひとり寿司初体験は、あまり良いものではなかった様だが、その内容からは少し考えすぎなのではないかと思う所もある。
    内容はとにかく面白い。男のひとり寿司だとこんな風にはならないかな。

  • 596.04

  • やってみたいなぁ、女ひとり寿司。
    度胸以前に、懐具合が・・・(笑)

  • 1.必ず予約を入れる。
    先方にも女ひとり寿司の心準備をしてもらう。
    2.自分に付いた職人は今日の見合いorプレゼン相手
    本当に美味しいと思った時だけ、自分の言葉で感動を伝える。
    3.敵はカウンターのこちら側にいる。

  • 本書は、東京の名のある老舗から新進気鋭の寿司屋を、女一人でめぐる奮闘記だ。
    名店のすし屋でカウンターに座ったことながいので、「お金でも払えば、簡単に入れるのでは?」と思っていたが、女が一人ですし屋に入るのは、周りの客から奇異の目を向けられたり、時には露骨に攻撃的な態度をとられるという、まさに針の筵を歩く状態!
    そんな女一人の奮闘ドラマがぎっしり。
    ただ、困るのが寿司描写が非常にリアルなので、読書中、寿司が食べたくてしょうがなくなる。
    とにかく食欲を刺激し続ける!
    本書を読み終えてから、お金を貯めて高級寿司を食べに行こうかと本気で考えました。

  • 一流どころの寿司屋さん紹介のグルメ薀蓄だけではありません。
    女がひとりでカウンターで寿司を食するのは、男文化の中に飛び込むようなちょっとした勇気がいるものです。
    予約を入れて(お店にも覚悟させるため)カウンターに座り、まずは冷酒でお勧めをつまんで、お好みで握りをいただくのが彼女の流儀。

    職人とのあわい、カウンターに居並ぶ客の観察・・。面白い!!

    横に座った男たちに何者かと聞かれたら、「警察官あるいは自衛隊勤務」時に応じて「看護師」(笑)というそうで、バーのママやホステス、女実業家とかキャリアウーマンには見られたくない。(当たり前すぎるものね)

    居並ぶ名店は、ランチ時間20分で25000円(これは最近の他情報によると3万円だとか!!)の、ハードルの高い名人級の店から、海外から凱旋のおしゃれな店、郊外のこだわりの店など、寿司だけでなく店の佇まいや客の情景などの総合的ルポ(ということは日本社会のひとつの縮図、地方のさりげない寿司屋の文化なども含めて・・)てごわい観察力、軽妙洒脱な文章力が楽しめます。

    男社会の牙城であった寿司屋のカウンターに自分の財布でひとり座る女たちの出現は嬉しく、痛快です。

  • 最近、寿司に興味を持ちまして。色々お邪魔するのですが、寿司よりも客に夢中です。どうしてお寿司屋さんにいる客ってあんなに個性的(?)なのだろう。この本を読みながらうなづくこと多しです。

    東京の人間では無いので、寿司屋自体はあまり参考になりませんが、振舞い方は参考になるかな。

  • 寿司は四十路突入以降の楽しみにとっておこう。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。著述家。出版、広告の分野でディレクター、プランナー、プロデューサーとして活動。同時に評論、エッセイストとしても著作活動を行っており、特に女性誌等のメディアにおいては、コメンテーターとしての登場や連載多数。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。
クラシックを爆音で聴く「爆クラ」等のイベント、自らが寿司を握る美人寿司などの活動も続行中。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(飛鳥新社)など。メールマガジンも刊行(http://magazine.livedoor.com/magazine/37)。(有)ホウ71取締役。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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