江戸の男色: 上方・江戸の「売色風俗」の盛衰 (新書y 135)

著者 :
  • 洋泉社
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本棚登録 : 81
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896919196

感想・レビュー・書評

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  • 膨大な資料研究をコンパクトかつ、大量の春画でまとめられていました。研究者としての情熱が伝わる濃い内容です。人前ではなかなか読みにくい無修正ばかりなので読む場所を選びますが、歴史的芸術的価値とは、猥褻さで切り捨ててしまうと、当時の本当の風俗を闇に葬ってしまうものなのかもしれないな、と現代の規制についても繋がるものがあると思いました。

  • ずいぶん前に読みましたが、春画満載で赤面しました。今読み返すとより解る感じがします。まさか鳥羽院が男色で有名だったとは。図版よりも読み物の部分をもっと詳しくして欲しかったです。しかし買うのに勇気要った記憶があります。

  • 江戸時代の風俗としての男色、男色の春画など。

    発売当時、新聞の新書欄に載っていて興味を持ったものの、本屋の新書コーナーでサラリーマンに挟まれながら試しに開いたらいきなり春画であわてて戻して立ち去ったことがあります笑
    図版があれなので人前では読めません。

  • 上方と江戸の男色文化を比較し書かれた本です。詳しい内容もさることながら、
    この本の魅力は何より、男色図の掲載料の豊富さだと。
    他の同タイプの江戸男色関係の本にない図も載ってます。
    単純にそれだけでも面白いです。

  • 古来、公家・僧侶・武家の嗜みだった「男色」は、江戸期に入ると、江戸の庶民たちの世界にも伝播。
    女装の「美少年」が男女を相手にする「売色風俗」に変質した。
    「男色図」を介して江戸の性風俗の盛衰を描く。

  • 残部少

  • 風俗としての男色のことを、絵草子の研究を通して実に真面目に書いています。
    が、図版がアレなので人前では読めない……。「ファンタジーとしての男色」なんて記述もあったりして、ちょっと笑ってしまいました。やっぱり普通の男の人からみてもそうなのかなーと。美少年風俗としては途中で奥様連の役者買いにとって変わられたというのにも、そうかもなーと変に納得してしまいましたよ。

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著者プロフィール

1940年北海道生まれ。早稲田大学文学部中退。長年、独立した編集者として現代美術から浮世絵にいたる美術書を編集。春画研究への大きなインパクトとなった『浮世絵秘蔵名品集』(学術研究社、全4巻)をプロデュースしたことでも知られる、わが国屈指の浮世絵・春画研究者。国際浮世絵学会常任理事を務め、ヘルシンキ市美術館や大英博物館の春画展にも協力するなど、海外での評価も高い。2014年逝去。著書に、『春画の色恋』(講談社)『奇想の春画』(洋泉社)、『絵入春画艶本目録』(平凡社)、『春画と人びと』(青土社)ほか多数。

「2017年 『江戸の春画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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