修道制と中世書物 メディアの比較宗教史に向けて

  • 八坂書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896943634

作品紹介・あらすじ

キリスト教修道制の霊性と中世の書物文化、その分かちがたい関係の諸相を見定める一方で、日本の中世仏教との比較を通じて、その核心に迫ろうとする野心的な論集。
印刷技術発明以前の「書物」のメディアとしての特性に改めて着目し、主要な担い手たるキリスト教修道制が、宗教的実践の過程でそこにもたらしたさまざまな影響について、日本の中世における寺社文書・経典の例と比較しつつ、新たな側面から光をあてる共同研究の成果。
信仰生活・布教活動とメディアの相互関係について、聖書/経典、典礼、説教、修道院創建史/寺社縁起といった論点を核に、キリスト教修道制と日本の中世仏教、それぞれの場合を比較対照し、その相似と差異を浮き彫りにする「総論」と、彩飾写本、動物寓話集、聖務日課書、聖人伝(西洋)、また寺社縁起、札所縁起(日本)など、要所となる興味深いトピックに着目して掘り下げる各論10編からなり、総論と各論、また西洋編と日本編が重層的に響き合う。図版97点、うちカラー79点。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

大貫俊夫(おおぬき・としお):東京都立大学人文社会学部准教授。西洋中世史(とくに修道会史、中世ドイツ史)。キリスト教修道制が中世ヨーロッパの国制・法・社会・経済などの諸分野に与えた影響とその史的意義を研究。著書Orval und Himmerod. Die Zisterzienser in der mittelalterlichen Gesellschaft (bis um 1350), Trier 2019 (Trierer historische Forschungen 75). 訳書アルフレート・ハーファーカンプ『中世共同体論 ヨーロッパ社会の都市・共同体・ユダヤ人』(共訳、柏書房、2018年)。[担当:まえがき、イントロダクション、第1章]


「2021年 『中世ヨーロッパ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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