滝山城戦国絵図: よみがえる滝山城ハンドブック 中世城郭のからくり 付滝山城跡の植物

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  • 滝山城跡群・自然と歴史を守る会
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  • Amazon.co.jp ・本 (37ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897082868

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  • こちらは、滝山城跡の遺構を詳しく解説したハンドブック。1つ前のと同様、滝山城跡を探訪した後、八王子駅の本屋で入手した。このハンドブックは、城跡の14箇所の見どころについて、当時の運用法を想像したイラストを交えて、大胆な仮説と共に説明しているところが画期的である。また、「城攻めコース案内図」と称して、滝山城跡を見て回る7種類のコースも掲載されている。このハンドブックは行く前に手に入れておきたかったよ…。史跡に関する研究書やハンドブックは、地元でしか手に入らないものが多いんだけど、このハンドブックのシリーズはISBNが振られていて、全国に流通しているらしい(Amazonでも買える)。滝山城や八王子城をこれから見に行く人は、それらを事前に入手し、予習してから出かけるといいかも。

    あと、どうでもいい感想として、遺構から論理的に当時を推論する能力と、足りない情報を補完するロマンチックな想像力を兼ね備えていないと、歴史の研究者は勤まらないと再認識させられた。さらに、自分の仮説や想像をイラストに起こす能力があると、自説の説得力を強化できるし、一般人向けの訴求力も高まる。歴史研究で飯を食っていけるのは、やっぱり一握りの適性を持った人だけなんだね…。

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