丘の上の修道院 ル・コルビュジエ 最後の風景

著者 :
制作 : 范 毅舜  田村 広子 
  • 六耀社
3.83
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  • 本棚登録 :31
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897377469

作品紹介・あらすじ

ル・コルビュジエ設計の宗教建築の傑作、ラ・トゥーレット修道院。いまなお宗教と芸術との奇跡的な融合と謳われるこの建築は、コルビュジエ自ら最後の一夜を過ごす場所と決めていた。果たして、無神論者コルビュジエがこの修道院に込めた想いとは?写真家ニコラス・ファンが解き明かす、巨匠の内なる世界と実像。

感想・レビュー・書評

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  • 手元に置いて置きたい。

  • 素晴らしい。闇が主役でありながら、そこに光が射してくる、沈黙のある空間。

  •  建築界のピカソと称され、建築愛好家がその作品の前では正気を失うとまで言われるル・コルビュジエ。この巨星の作品の1つであるラ・トゥーレット修道院に招かれたカメラマンの著者は、最新型のカメラを手に、春から冬までをこの地で過ごす。
     ラ・トゥーレット修道院は、西洋近代における最も権威ある代表的建築物であるが、他の宗教建築に見られるような装飾はいっさいなく、無機的な宿舎にしか見えない。無神論者であったル・コルビュジエが伝統的なキリスト教の建築手法を拒否し、自身の建築スタイルを貫いたためだ。そのため、熱心なカトリック教徒である著者は当初、この建物を生理的に受け付けられなかったという。けれども、思考を放棄し、「ただ先進的なカメラで自由に対象を眺める」ようにしたことで、彼の中にあった矛盾や問題点は次第に、「ル・コルビュジエが創造した光と影の中で解けていった」。
     ル・コルビュジエは自分の死後、遺体を一晩この修道院に安置するよう遺言を残した。神の不在を確信していたはずの彼は、神の祝福の光が注ぐこの場所で、最後に何を見ようとしたのだろう。

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丘の上の修道院 ル・コルビュジエ 最後の風景はこんな本です

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