本書を読まずに障害者を雇用してはいけません!

著者 :
  • 労働新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897616469

作品紹介・あらすじ

はたらく障害者のための労働組合「ソーシャルハートフルユニオン」書記長として、日々障害者雇用に関するあらゆるトラブル解決に奔走している著者が経験してきた実例を交え、職場で役立つ解決法を解説しています。
従来の障害者雇用関連の書籍で語られる「成功例」「美談」「現実離れ」した内容ではない実務に役立つ解決法を紹介。障害者雇用に悩むすべての企業の方に特にお勧めの一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 民間の障害者就労支援機関にて勤務し、現在は企業で障害者雇用を担当しております。
    長年障害者雇用に携わってきましたが、本書のように障害のある方と企業が大きなトラブルに発展したことはなく、本当に一部の事例だと思います。

    負の側面(トラブル)に焦点を当てているため、初めて障害者雇用を担当する企業担当者が本書を読んだ場合、障害者雇用を積極的に行いたいと感じる方は少ないのではないでしょうか。

    タイトルは初級者向けの印象ですが、中級者〜上級者向けの内容だと感じます。

  • 障害者雇用について、知りたくて読みました。数多くの事例が書かれていて、トラブルの実態がどの様な物なのか、大変分かりやすかったです。
    障害特性により対応は大きく異なり、担当者は、多くの事を学ばなければ、対応が難しそうです。

  • 本書は、障害者労働紛争のエキスパートが書いた、障害者雇用の現実である。
    本書を読むと教えられることが多い。
    例えば、配慮だが、
    障害者への配慮とは、気配りとかそんなこころの問題ではない。
    具体的なアプローチである。
    例えば、車椅子の人に対しての配慮としてスロープがある、とか。
    そういう実践である。
    さらに、
    自分を良く見せようと障害者に関わると失敗する事例も書いてある。
    ある企業経営者は当初は、障害者のために、と綺麗なことを考えて事業を進めたら、現実は矛盾だらけで、結局は、障害者虐待企業へ堕落してしまった。
    または、障害者への偏見もまた拭い去る。
    例えば、知的障害者だが、
    知的障害者は、漢字が読めないことはないのだ。
    知的障害者は、そして正直である。
    知的障害者が正直である例として、1日休んだのに
    会社が皆勤手当を出した、おかしいじゃないか、と会社へ返金した事例を書いている。

    といった具合に「具体例」を挙げて、いかに障害者雇用のトラブルを防いでいくかという実践指南の著作である。

    その具体例とは、著者が、障害者労働者からの相談に乗り、企業と交渉していく上で知った「熱い」現実である。

    万人は本書を読むべし。

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著者プロフィール

久保 修一
ソーシャルハートフルユニオン書記長。
日本で初めての「障害者のための労働組合」の書記長。
「円滑な職場こそが働く障害者のためになる」との信念から、
会社の苦心や努力にも理解を示し、会社側からも信頼されている
障害者雇用問題のスペシャリスト。

「2018年 『職場にいるメンタル疾患者・発達障害者と上手に付き合う方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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