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- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784897722436
感想・レビュー・書評
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国語改革批判など。
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高島俊男氏の『お言葉ですが…』別巻2册目。例によってどれも面白い。「戦後国語改革の愚かさ」という題で括られた7編がなかなか勉強になりました(もちろん、すぐ忘れますが)。
あと、皇后(美智子さま)が詠んだ歌に心を打たれたことを書いた「選ばなかった道」が印象的でした。正確に言えば、皇后の歌そのものに、私も心を打たれたということです。
かの時に我がとらざりし分去(わかさ)れの片への道はいづこ行きけむ
人間誰しも人生を振り返って、あのとき別の道を選んでいたらどうなっていただろうか、と思うことはあります。後悔しているということでもなく、今の幸不幸とも関係なく、そういう感慨はあるということはわかりますが、立場が立場ですから、いろいろなことを考えさせられました。皇后は、きっと強い人なんだろうと思います。受け止めてくれる夫への信頼がなければ詠めない歌だとも思いました。 -
相変わらずの名調子。
たそがれ清兵衛なる映画に文句をつけているのが面白い。灰神楽を立てるのに26回も撮り直すほど「こだわり」の映画作りをするくせに、登場人物のセリフやら手習いの机の並べ方などの考証にはまったく無頓着というおかしさを指摘している。
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