お言葉ですが…〈別巻6〉司馬さんの見た中国

著者 : 高島俊男
  • 連合出版 (2014年6月1日発売)
3.71
  • (2)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :21
  • レビュー :3
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784897722863

作品紹介・あらすじ

東洋とは、西洋とは、極東とは、アジアとは、アジア的原理とは、天下とは、皇帝とは、封建とは、先進国とは、発展途上国とは?言葉を見なおし考えなおす。

お言葉ですが…〈別巻6〉司馬さんの見た中国の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 司馬遼太郎といえば、日本の歴史小説の第一人者。
    しかし中国の歴史についても、正しい視点で捉えていると、著者は言う。

    “しかし、戦国時代以降は、儒教に縛られて、豊かだった中国の思想が、逆三角形のようにすぼんでいってしまうと、司馬さんは考えていた”と、宮城谷昌光は書いている。
    その、「逆三角形のようにすぼんだ」という言い回しが、目に見えるようでうまい言いかただと褒める。

    江戸時代、幕府が学問と認めていたのは儒教であるが、それはあくまで教養ということでしかなく、生活に入り込んでくることはなかった。
    儒教を「バカな体制」と切り捨てる司馬さんを、それは正しいと著者はいうのだ。

    そもそも先に書いた『戦国時代』とは、中国の戦国時代で、紀元前の人が言ったとかやったとかの眉唾物の話に縛られるのは、バカらしい以外の何物でもない。
    今、目の前にある現実を見ないで、古典を覚えることに汲々とする。
    そりゃあ、思想もすぼむわ。

    日本が言う「天下」は、あくまでも日本国内のこと。
    中国が言う「天下」は、文字通り世界全体のこと。

    中国の皇帝は権力を持つ存在。
    日本の天皇は最初から、権力ではなく権威。

    ふむふむ、わかりやすい比較です。
    ありがとう司馬さん。

    中華民国が大陸にあったのはごく短い時間だけど、その頃を書いた小説をいくつか紹介。
    小説は「何を」書くかではなく、「どう」書くのかが大事という著者は、大陸にあった中華民国で生きる庶民の生活を、いま目にしているように生き生きと描写する汪曾祺(ワンゾンチー)のことを、今の中国で一番好きな作家だと答えるのだそうだ。躊躇なく。
    読んでみたいなあ。

  • 題名につられて読み始めたが,50ページも過ぎると司馬さんの話は何処かへ消えてしまった.残りの8割は司馬さんとは何の関係もない雑談.こんな題名付けて楽しいですか高島俊男さん.

  • 司馬遼太郎の中国観について。

全3件中 1 - 3件を表示

高島俊男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
村上 春樹
三浦 しをん
沢木 耕太郎
柚月裕子
池井戸 潤
津野 海太郎
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

お言葉ですが…〈別巻6〉司馬さんの見た中国はこんな本です

ツイートする