- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898151174
作品紹介・あらすじ
鳥が巣を作るように、人間も家を建てることができる。走る家/玄関が滑り台/朝顔の塀…すべて総工費0円。
感想・レビュー・書評
-
タイトルに惹かれて。
写真上手いわけではないけど、なかなか直視できないところを真正面から捉えていていろいろ興味深い。犬飼っている人とか結構いるのだな、と。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見てはいけないようで気になる路上生活者の住まい。 鼻につく臭いや目を合わせたらヤバいという気持ちでスルーしがちなそれを、この写真集では清々しくガン見できる。 居住
-
どこかのブックガイドで勧められているのを見かけたんだけど、すっかり忘れてしまった。図書館でふと目に留まって思い出し、そのままパラパラと眺めてみた。自分の勝手な想像では、素材をすべて自然の中などから入手し、金銭による手段を用いずに作ったハウス、かと思ってました。ホームレスの方たちの家、ってことだったんですね。なるほど。自分の想像力の貧困さがちょっと情けなくなった読書体験でした。
-
路上の家はれっきとした戸建てで、ホームレスではないと思います。
この写真集ではたくさんの路上の上が紹介されています。
木製、ダンボール製、テント形式などいろいろな造りがあることを知りました。
バッテリーを家の安定用の重しに使っている家が多くてびっくりしました。
犬猫と一緒に住んでいる方も多いようです。
私は特に、絵を描いている人、元板前で料理環境をしっかり保っている人の家に関心を持ちました。
この路上の家に住む人々は、行政的にはホームレスだとカテゴライズされているのでしょう。
ですが、住民票に登録がある人でもそうでない人でも、人生を積み重ね、社会の一員として生きています。
偏狭な物差しで切る人は、自分の生まれ育った環境の振り返りが少ない人なのかもしれません。
後半のページでは、坂口さんが描いた路上の家に住む人々の姿のドローイングが掲載されています。これがとても素敵です。住人の方々の目の前で(もしくは写真を目の前にして)描いている坂口さんの真摯な視線が伝わります。
ビニールシートの表面と見返しのボール紙(かな?)でできた表紙は、路上の家を彷彿とさせていて、工夫がとても粋に感じました。
2004年発行の本ですが、2021年になった今、紹介された家はどうなっているのだろう。多摩川が洪水にあった時、路上の家がたくさん流されたというニュースを聞きました。
私は毎日を平べったく生きていないか。時間の濃度を把握していないのではないか。
そんなことを考えさせられました。
この写真集は名著だと思います。今こそ読まれるべき本だと思います。 -
ユニークにつきる。
-
路上生活者の手作りハウス、目からうろこ。
-
人間が都市に寄生すると、こういう風になるのか、というのがわかりやすく並んでる。
ただ、写真はド下手(笑)
ぶれぶれだもん(笑)
それでも惹きつけられる魅力がある。
生きるってこういうことなのかな。 -
上手いとはいえない写真で、ほぼ写真だけで、伝えたいことを捉えて表現している。
-
【本日の一冊】「0円ハウス」 坂口 恭平
まさに生き延びるための技術の集大成かもしれない。
生き延びるための技術というフェアで手に取った一冊。
各地のブルーシート住居のの写真集。
周りから見たらブルーシートで覆われた箱。
中はどうなっているか、そもそも住めるものなのか?まさにブラックボックスならずブルーボックス。
本当に生活できているの?と思ったが、その構造に驚いた。なんとテレビなどの電源にソーラーパネルを活用しているところまで。
思わず読みながらワクワクして読み進めた一冊。