あかいハリネズミ

  • リトル・モア
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898151990

作品紹介・あらすじ

むかしむかし、ある小さな森に、おさないコハリネズミが住んでいました。コハリネズミは、おかあさんとふたりぐらしでしたけれど、とてもしあわせでした。でも、ある日、おかあさんが病気になり、それは、どんどん悪くなっていきました-。はりねずみの絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 本屋さんで立ち読みをして、ショックを受けて、抱えてしまった。

    ハリネズミの「あか」の理由。
    すごく切なくて、連れて帰ってきてしまった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「すごく切なくて、連れて帰ってきてしまった。」
      ハリネズミ好きなのに、この絵本は知らなかった、、、今度本屋に行ったら見てみよう、、、
      ウラジ...
      「すごく切なくて、連れて帰ってきてしまった。」
      ハリネズミ好きなのに、この絵本は知らなかった、、、今度本屋に行ったら見てみよう、、、
      ウラジミル/レーベデフ「しずかなおはなし」、フランチェスカ・ヤルブーソヴァ「きりのなかのはりねずみ」、ヴァレンチン・オリシヴァング「ハリネズミと金貨」とか、、、
      2013/02/06
  • 娘19歳と一緒に読み、彼女は号泣。
    紹介してくれた人も本屋で泣いたというが、全く共感できなかった。
    命を捧げるほど受け入れてくれる人でなければ友だちになれないのか?
    ハグしてくれる人ではなく、ハグしあえる人、という言葉であれば受け入れられたかもしれない。
    傷つけることなく、関わりあうことはできるはず。それができない人もいて、そんな人たちへの救いの物語なのかもしれないが、無理だった。
    赤から受ける印象は、愛ではなく痛み。
    ただねずみのおじいさんの選択を間違っていたとは思わない。彼は納得していたのだろうと思う。でも結果的に命を奪わせたともいえることから、酷い現実をハリネズミに突きつけたようにも思う。
    意義ある絵本かもしれないけれど、子どもが小さかったら読んであげたくはない。

  • ハリネズミがあかくなったわけに泣いた。

    コハリネズミはお母さんと二人暮らしをしていたが、お母さんが病気になり死んでしまう。ひとりぼっちになったコハリネズミは友だちを探しの旅に出た。

    いろんなひとに冷たくされても友だちを探し続ける姿がかわいそうでならなかった。コハリネズミの孤独は現代を生きる多くのひとと共有できるものだと思う。
    生きるには痛みを伴う。生きていくためには痛みを強さに変えるしかないのかもしれない。コハリネズミは泣くに泣いた。
    あかいハリネズミになったとき、もうこどもではないのだなあと感じた。

    かわいらしい絵で、やさしく厳しい現実を描いていて切ない。誰かの友だちになりたいと思う。そうでないと救われない。

  • これは子どもに読ませる本では無い。解釈が難しい。そして、生々しい。なぜ母は「抱きしめてくれる友だち」などと言い残したのか。むごさだけが残る。

  • とてもふんわりとした可愛らしい絵で、思いがけず厳しい現実を描く1冊。
    病気で亡くなった母が遺した「あなたを抱きしめてくれる”友達”を見つけなさい」という言葉を守り、ひとりで友達探しの旅に出るハリネズミ。
    その先で”友達”を作ろうと一生懸命がんばるハリネズミの前に立ちはだかる厳しい現実。その描かれている現実が、かわいい絵で描かれているけれど妙にリアルで、切ない。1つ1つの出会いと結末に、あぁこういうことってどの世界にもあるんだろうな…と思ってしまいます。
    そして最後には”友達”に出会えたハリネズミでしたが…
    そのラストがずっとずっと心に残り続け、”友達”とは何か、そして小さなハリネズミのこれからに思いを馳せずにはいられない。
    切ない、けれど心に残り続ける、素敵な絵本。

  • ハリネズミ好きのヒトも、そうでないヒトも読んで欲しいな。
    最後は、じわ~~~~っと泣けます。
    絵もほんとにかわいい。
    先日、飼っていた愛ハリのヨハンを亡くしたので、
    わたしにとっては号泣必至の本です。
    ヨハンを亡くしたときはほんとうに三日三晩泣きました。

    切ないのにあったかい物語。たくさんのヒトに読んでもらいたいです。

  • ハリネズミがマイブームなので読んでみました。

    「抱きしめてくれる人がともだち」その母の言葉を胸に、ともだちをさがすコハリネズミ。

    ラスト切なすぎる。なぜあかいのか…代償が大き過ぎるよ。

  • 本当は栗色だった、ハリネズミ。
    赤くなった時、この子は知る。身をもって。
    愛を知る。
    街のドブネズミの愛に泣きました。

  • 幼いハリネズミはお母さんと仲良く暮らしていたが、ある時、お母さんが思い病気になって死んでしまう。お母さんは息を引き取る前に、幼い子に言葉を残す。
    「ともだちをみつければ(あなたは)ひとりではなくなるわ。よおく覚えておいて。あなたを抱きしめてくれる人が、ともだちよ。」
    ハリネズミの子はお母さんのお墓の前で三日三晩泣き続けた末に、ともだち探しの旅に出る。

    乳白色をまぶした、メルヘン調を漂わせながらも沈んだ鬱屈したロシア的な雰囲気のトーン。絵描きの作者は、絵に奥行きのある深みを出すために、トレーシングペーパーに一枚ずつ色塗りしては重ねていったという。その色調が、ハリネズミの孤独な心をやわらかく投影している。
    (『雨の降る日は考える日にしよう』柳田国男 より)

  • 愛すること、愛されることとは何か。
    ともだちとは何か。
    孤独と生きる勇気とは何か。
    なんでこのハリネズミは赤いのか。

    泣いた。
    泣いたって感想は違うのかもなぁ。
    でも泣いた。
    お母さんのところも、
    どぶネズミのおじいさんも、
    絵本の文字には無い、
    受け取る人それぞれの感情が現れる絵本だったし。
    色々考えさせてもらった。

    大人向け絵本。

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