じいちゃんさま

著者 :
  • リトル・モア
4.21
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本棚登録 : 572
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898152393

作品紹介・あらすじ

能登・旧柳田村で三世代が暮らした梅家の10年。永遠のジャパニーズファミリーポートレイトの誕生です。このじいちゃんにして梅佳代アリ。

感想・レビュー・書評

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  • 写真家・梅佳代が自身のじいちゃんを写した写真集。

    梅佳代は能登の人。
    写真家を目指す前の高校生のころから、何となく写真を撮るようになっていた。
    そのころの被写体は家族など、身近な人たち。
    中でもじいちゃんはなんたって絵になる人なんである。

    とはいえ、特段、威厳があったり、バリバリにかっこよかったり、というわけではない。
    自然体で飄々として、ちょっとお茶目で、あれこれとこだわりがあり。
    何だかとってもあっぱれなのだ。

    じいちゃんをはじめ、ばあちゃんや妹、弟、両親に犬。
    妹はじいちゃんが大好きで、二人羽織をしたり、頭にキスしたりする。
    じいちゃんは1つのことに集中しがち。虫を見つけたらキンチョールがなくなるまでかけちゃったり、弟が「コロッケおいしい」と言ったら毎日コロッケを買ってきたり。
    家族の何気ない日常に笑ったり感心したりして眺めているうち、1冊終わるころには、小学生だった妹は成人式を迎えている。10年も経っとるんかい!?
    ・・・そのくせ、じいちゃんはまったく見た目も変わっていないのである。

    梅佳代はじいちゃんが長生きするように、とこの本を作ったのだという。
    じいちゃんこと梅勝二さんは、2008年刊行時点で93歳というから、現在はちょっとご存命ではないのかな、とは思うが、いや、このおじいさんならどこかで飄々と同じように生きている、ような気もしてくる。

  • じいちゃん。

  • 懐かしさに、ずっと笑ってしまう写真の数々。うちにはおじいちゃんいなかったけど、よそのおじいちゃん、こんなだったなぁ。ヘルメットのこと「鉄かぶと」って、言ってたなぁ。どっしりとした家の佇まいとか、田園風景とか。あぁ、私の原風景!

    写真って。と思った時に見たい写真集だ。

  • 家族仲良しな感じ、実家のあのちょっと古くて散らかってる感じ、懐かしくてジーンとします。妹がずーっとおじいちゃん子なのも可愛い! こたつでみんなが笑ってる写真、おじいちゃんがポラロイドカメラを構えている写真は愛しくて泣けます。いいわあこの家族。

  • 天国のじいちゃんに会いたくなった。

  • つぎはどこへ

  •  ある家庭の、おじいちゃんの写真がひたすら載っている本です。
     孫と遊ぶおじいちゃん、仕事をするおじいちゃん、お気に入りのポーズをするおじいちゃん・・・。載っているのはもちろん自分のおじいちゃんではないのですが、どことなく懐かしい気持ちにさせられます。そして、何気ない日常こそが幸せだったんだなあと、あらためて考えさせられる本です。
     字はほとんどないので、気軽に手に取ってみてください! 
    (F.T.先生)

  • とってもとっても愛であったわ/
    やっぱりおじいちゃん達って可愛い
    長く生きている人が神様に見えるは大変納得である
    バナナ、キュウリを頭に乗せてる写真がイチオシでしたわ:)キュン

  • ふむ

  • 再読

    おじいちゃんってなんて可愛い生き物なんだ

    また会いたいな、おじいちゃん

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著者プロフィール

1981年石川県生まれ。〈男子〉、〈女子中学生〉で、キヤノン写真新世紀連続受賞。2006年に初写真集『うめめ』を刊行、翌年第32回木村伊兵衛写真賞を受賞。以降主な著書に、『男子』『じいちゃんさま』『ウメップ』、『のと』、共著『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代』など。近作に『白い犬』。2013年には東京オペラシティアートギャラリーにて個展「梅佳代展 UMEKAYO」を開催。日常に潜む様々な光景を独自の観察眼で捉えた作品が高く評価され、国内外の媒体や展覧会で作品を発表している。

「2017年 『ナスカイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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