For Everest ちょっと世界のてっぺんまで

著者 :
  • リトル・モア
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本棚登録 : 159
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153178

作品紹介・あらすじ

2011年5月20日午前6時12分、10年ぶりにエベレストに登頂しました。頂上は快晴無風。-1月、高所順応のためエベレスト街道へ。2月、南極へ。3月、震災直後の被災地へ。そして5月、10年ぶりに世界一の頂へ。写真家・石川直樹は、歩き続けた。半年間の足取り、その克明なドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいるうちに自分もエベレストに登頂しているような気持ちになりました。コンパクトな本ですが中身が恐ろしく詰まっています。

  • 今回の本もワクワクした。
    ふつうにブログをまとめただけなのに、どうしてこんなにいろんな作品や独特な感性表現が出てくるのだろうか…

  • 2016/8/6購入

  • 石川直樹さんの、エベレスト登頂時の日記をまとめたもの。
    間に東日本大震災の日記も入っています。
    世界最高峰である山で見えるのは、人間の生臭さ、というのが印象的。いろんな世界を見てきた著者が、それでも見る場所。
    それは、「好き」とかそういう言葉じゃなくて、必要なものなんでしょう。淡々と書かれているけれど、それがいいのかも。著者が語るような言葉を、自分の経験としていつか語れるのだろうか、と思いました。
    読んでよかったです。いつか登ってみたい、エベレスト。

  • 横浜での著書石川の個展「New Map」と、ワタリウムでの奈良美智さんとの展覧会に触発されて、前から気になっていた本書を手に取った。

    登山記録、かつ元々はブログ向けの文章であるので、きわめて淡々とした記録。だけれど、ところどころに、環境の過酷さを窺えたり、周囲の人々への敬意や感謝が込められていたり、そして何より感情の起伏が読み取れたりするのが面白い。
    『全ての装備を知恵に置き換えること』も好きだったが、そちらは言わば"論理の石川"、本書は"感情の石川"。本書の方が飾らない感じ。

    旅は非日常ではない、と言い放つ石川がカッコいい。
    また淡々とした中でも「なぜ峰に登るのか」と自問し、それに答えている終盤の記述にもグッと来た。
    新たな世界に、そして新たな自分自身に出会うため。
    あるいは「意識的に生きる」環境を好むため、といったところか。

    最小限という装備を写真入りで紹介するカラーページも魅力的。
    旅に誘う一冊。

  • 大学院の卒業旅行にネパールのポカラへ立ち寄った。

    今から13年も前だが、ヒマラヤの朝焼けを見たときのあの高揚感ははっきりと覚えている。アンナプルナ連峰やマチャプチャレ。いや、この記録はそのことを僕の脳裏に克明によみがえらせたと言うのが正しいのかも知れない。

    エベレスト登頂。新聞記事やニュースで見る程度で、それほど特別な興味を持ってはいなかった。これほどまでにリアルな、体の芯まで伝わるしんどさ。徹底的な高所順応に驚く。

    これまでの10年。僕は持続可能な社会づくりに賭けてきた。人あっての社会である。その対極にあるのが極地。人はそこに日々の営みを行うことが出来ない地。8000メートル以上に長時間いることは不可能であるとか。妙にそこに惹かれている自分がいる。そのことを想起させられる一冊であった。

  • 5冊目。
    カバーの色遣いが好き。

    著者が2011年に成功させた2度目のエベレスト登頂記録(ブログ)を書籍にまとめたもの。
    (ちなみに2001年、23歳のときはチベット側から、今回はネパール側からのルートでのチャレンジだったそう)
    (てことは、こないだみた写真はその時のかー…)
    とか、いろいろ補完しながら読んでいます。

    近年の日本の時事に絡んだ内容も多く、そのあたりも興味深かった。
    そこにあるのは現在につながる個人の行動記録なのだとおもうと背筋が伸びる思いがする。
    とても面白かった。



    蛇足。

    「今これ読んでるんだよ」
    「へー、エベレスト登るの?」
    「のぼり(れ)ません!」

    と、いうようなやりとりをしたことが、読書に関連して印象に残っている個人的出来事です(どうでもいい。

  • エベレスト登頂を生活として描く。でもこれってさ、「高所順応」ってサラッと書いてるけどさ、スゲぇ大変なことなんだよなぁ。うーん。

  • エベレストなんて、登れないなぁ、でも、そこから見える風景はすっげいなぁ、と思いながら読んでいた。(12/6/23)

  • 自分と同じタイミングでエベレストに向かっている人がいたとはびっくりでした。僕はナムチェ・バザールの上のシャンボチェまでしか行きませんでしたが、石川さんは頂上まで。僕より先にルクラからエベレスト街道を歩いて登って、僕より後に帰ってきていたので、正に30キロ圏内には当時いらっしゃったんだ、と思うと不思議な気持ちです。

    石川さんがおっしゃられている「自分の目できっちり記録すること」―これは僕の行動規範でもあります。色々なところへ行き、見てくる。そしてそうした実体験から感じることを重視する。これこそが「生きている」という感覚だと思います。

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著者プロフィール

1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。最近では、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』『K2』(SLANT)を5冊連続刊行。

「2019年 『ぼくらはみんな たびをする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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