グスコーブドリの伝記

  • リトル・モア
3.84
  • (13)
  • (20)
  • (12)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 244
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (84ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153413

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  布やビーズ、刺繍で独自の美的世界観を展開するアーティスト、清川あさみが描く宮沢賢治の世界。イートハーブの森やグスコーブドリの一生涯を幻想的な風景で体感できる。
    (カウンター担当/アメリ)平成29年12月特集「ジャケ借りしよう!」

  • 宮沢賢治作品を続けて読んだところ、『雨ニモ負ケズ』にも読み取れる、人を決して憎まずに我が身を犠牲にしてでも人に尽くす勤勉さを持ちたい、という作者の思想が色濃く反映された作品のように思いました。ブドリの自己犠牲精神は、両親の行動が裏目に出てしまったためかと思いますが。それにしても「おおほいほい。おおほいほい。」というセリフで印象的な妹誘拐男の仕事の雑さにはついつい笑ってしまいました。

  • この物語は初めて読みました。貧しい少年時代、両親もなくし、いつしか家族はバラバラになり、仕事をしながら勉強して火山局で働きはじめます。災害をなくし、自分のような子供を作らないために彼は命を捧げます。自己犠牲は銀河鉄道の夜にも流れているのを感じますが、私はモヤモヤした物を感じました。だって、残された人は?本当にそれしか方法がなかったの?残される妹やブドリの周りの人々の事にラストで触れられていなかったのが、少し心残りでした。絵は美麗で素晴らしい。山々を飾るスパンコールや刺繍がすごいです。

  • あたたかくて綺麗で悲しい。
    最後のページのステンドグラス調の絵できゅっとした。

  • ブックカフェ窓辺、読書感想文課題図書。素直なブドリがとても心に刺さる。イーハトーブを守ること、自分と同じ哀しい境遇を作らないこと。世の中への「献身」ということを考えさせられた作品。さらりと読める児童書。

  • 宮沢賢治のこの物語は知らなかったんですが、
    清川あさみさんの作品が好きで買いました。

    幻想的で、眺めているだけでも素敵です。

  • 宮沢賢治の作品。
    自己犠牲だとか、地球温暖化だとか色々あるだろうし、農家を伝える教材にもなるだろう。

    この本で読んだのは偶然であったが、布や糸を使ってキレイだったり不思議な描写になっているのは面白いと思うのだけれど、子どもと読む分には少し意味が分からないように感じる。

  • ちょうどグスコーブドリの伝記が読みたかったところに、清川さんの挿絵で出版されたと知り、即予約(笑)

    清川さんの作品は、力のある文章で引き立つと思います。

  • やはり、綺麗なものは目に留まりやすい。
    この刺繍や、ビーズが宮澤賢治の幻想的な文章に、よく合う。

  • 2012/11/08
    旧版のアニメでネリが攫われるシーンはトラウマだったり…

全22件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮沢賢治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×