- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784898154151
感想・レビュー・書評
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懐かしい中央線が舞台。様々な人々のそれぞれの思惑が交差する。
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さすがダヴィンチ恐山と思わされる作品でした。
いくつかの短編の間に本編(?)が挟んであって
斬新なかんじでした。
また、近所の本屋では在庫がありませんでしたが、すこし大きめな本屋に行くと在庫が残っていることが多いです。 -
中央線の中、頭の中の独白でほとんどが構成された小説。内向性に共感できる部分があって面白かったし、共感できなかった部分については興味深かった。たぶん再読する。
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ダヴィンチ恐山の考え方が好き。
愛しい屁理屈。
本編に短編が挟まる構成おもしろい。
子供の作文の話声出して笑った -
日常に転がっていて少し考えるけど、すぐに忘れ去ってもう思い出すことのないような、
そんな小さいぼんやりした事が文章となって次々現れてくるのが面白かったです。
挿絵も面白いんだけどややデカい&多くてちょっと読書に集中しにくかったかも。
最後にちょっとした種明かしがあり、最後まで読み進めて良かった〜となりました。 -
日常生活の中でなんとなく考えてるけど言語化出来てない考えや感情が解像度高めで表現されていた
派手な出来事や驚くべき展開はないけど最初から最後まで面白さがたっぷりのトッポの様な一冊 -
中央線を日々利用する人々が、どんなことを考えているのか、思考を覗き見するような短編集。自分もそうだがきっとほとんどの人が、色んな他愛ないことに思いを巡らせながら、電車に乗り合わせている。そんな他愛ない思考をひとつひとつ取り出していった感じか。
著者の品田遊は、ツイッターでは「ダ・ヴィンチ・恐山」の名で有名である。「頭の中で考えてるどうでもいいこと」を文章にしたこの小説と、「頭の中で考えてるどうでもいいこと」をつぶやくツイッターというのが、実に似ているというか同じような気がする。意識したのかそうでないのか。
とにかくたくさんの「思考」が書かれていて、それぞれクスッと笑えるところがあったりして面白いのだけど、最後の展開に全部もってかれた印象。最後にニヤニヤさせられた。悔しい。 -
ダ・ヴィンチ・恐山さんの小説デビュー作。タイトル買い。通勤電車で読むのにもってこいな、クスっと笑える連作短編集。最終章まで読むとちょっとした仕掛けがあって、かわいい物語。エラーさんの挿絵もかわいい。
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作者の感性がとにかく光ってる。言われたら思い出して「そういうこともあったな」となるけど、言われなければ一生忘れていただろう学生時代の感覚みたいなものを鮮明に描写できるのはすごい。