けもの道の歩き方 猟師が見つめる日本の自然

著者 :
  • リトル・モア
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本棚登録 : 296
感想 : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898154175

感想・レビュー・書評

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  • すぐに◯か✖︎で決めつけてしまうのではなく
    山に入って見る、聞く、考えるだけでも
    重みが違うし
    知ってしまったらそんなに簡単に判断はできなくなるということがよくわかる。

  • 「ぼくは猟師になった」でおなじみ。大学卒業と同時に京都でわな猟師になった著者の久々の著書。「自分で食べる肉を自分で手に入れたい」という素朴な欲求から猟師となった彼は、運送会社で働きつつ、猟師として生活し、おそらく廃れゆく猟師という生き方と現代社会との接点を探っているのだろう。猟師の目を通してみる日本の野山の姿は新鮮だ。都会に住んでいると昔話の中にしか出てこないような動物たちが、今もちゃんとそこにいる。私たちが知らなかった外来種が繁殖していたりもする。これだけ開発が進み、自然破壊が行われてもなお先進国の中ではかなり高い森林率を持つわが国で、これからどう自然と付き合っていくべきなのか。本書はそれを考える上で、とても重要な視点を与えてくれる。

  • 「山賊ダイアリー」が好きならおすすめ。自然保護に興味がある、思想でベジタリアンになってる人などは本書を読むと考え方の幅が広がるだろう。里山バンザイの自然保護感が何たる浅薄かと自分が恥ずかしくなる。山に入り、漫然と狩りという名のレジャーを楽しむだけではなく、筆者のように日本の自然のありようについて考える人がいるのは非常に貴重な事だろう。考え方も独善に走らず、謙虚で視野が広い。良書。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/715039

  • 実際に狩猟を行っている著者が、現在の狩猟環境や狩猟に対する思いや葛藤を一冊にまとめてくれている。
    実際に山で暮らしていないと分からない事々を読者にわかりやすく紹介してくれており、読んでから本書内容の諸々について読者自身が色々考えるきっかけを与えてくれる本で、僕みたいに山暮らししていないが自然好きな人は読む価値がありだなって思った。
    一番印象的だったのは、自然の多様化について美しい里山が本当に素晴らしいのかという問いで、自然環境は人間が結論付けられるものじゃないんだなって感じた次第であった。

  • 理想的な自然との付き合い方だと思った。前作より考え方が進んでいて素晴らしい。角幡くんにまったくなく、服部文祥に少し足りないのはこの人のような知性だ。

  • 畑の鹿害をなんとかしたくて読み始めた本。自然とのつきあい方を根本的に考え直した方がよさそう、と思いました。

  • 「ぼくは猟師になった」の人。

    前の本は、猟師になったワクドキと、どうだいいでしょう(ニヤリ)的な、まあ一種自慢げな話だったけど、この本ではだいぶオトナになったというか、シカやイノシシにまつわる過繁殖とか生息域とか、環境問題などを憂える内容になっている。

    まあ単眼的には行政の施策への問題提起ではあるけれども、長期的には人間の活動そのものが引き起こす、自然破壊の問題につながっていく。

    スギなどの針葉樹林だけでなく、広葉樹林も人間が改変してきた結果である。それらが荒れ果てて、獣たちの棲む場所がなくなったり、キクイムシが繁殖する。

    人間が困るから害獣に認定されたりするのだが、だが獣は害をなしているのだろうか。

    人間にとっては、その辺の答えは難しいところだろう。

  •  美しい景観の里山は人間が自分たちに都合よく作り上げた不自然な山だった。なるほどそうだったかもしれない。
     動植物、自然環境に対する洞察、着眼に目からうろこが落ちる思いがする。さらに自分が食べる肉は自分で獲物を狩って自分でさばいて食べるという、基本的とも思える生き方や考え方に深く共感した。
     市の図書館から借りて読んだけれど、これは蔵書として本棚に置きたい。

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著者プロフィール

1974年兵庫生まれ、京都在住、猟師。京都大学文学部在学中の2001年に甲種狩猟免許(現わな・網免許)を取得した。伝統のくくりわな、無双網の技術を先輩猟師から引き継ぎ、運送業のかたわら猟を行っている。鉄砲は持っていない。08年に『ぼくは猟師になった』(リトルモア)を出版(現在・新潮文庫)。twitterアカウント = @ssenmatsu

「2015年 『けもの道の歩き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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