愛のようだ

著者 :
  • リトル・モア
3.52
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本棚登録 : 435
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898154243

感想・レビュー・書評

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  • ずっと変わらない長島有の感性が好きだ。
    おっさん作家の長島有が朝井リョウよりピュアな感じがするところ(笑)
    同年代だけに余計そう思うのかもしれないけれど。
    いや、願望か?もしかしたらあざといだけなのかもしれないけど。

    中年が主人公だったら不倫もの?家族もの?もしくは人生を振り返っちゃったりする真面目な話?
    そんな先入観にとらわれず、おっさんの甘酸っぱい片思いの話しなんて。
    いいじゃないか、中年がピュアな恋をしたって。
    自分が恋してるわけじゃないのに妙にシンクロしちゃった。

    物語の大半を占めるのはおっさんとその仲間たちのロードムービー的なあれやこれ。
    それぞれに色んな事を抱えていてハッピーとは言い難いこともあるけれど、重苦しさを感じさせない独特のペースがいい。

    辛いことはあるけれど日常は流れていくし、哀しんでるばかりじゃない。哀しい時も笑えるのよ、人間は。
    時には取り返しのつかないこともあるけれど、それはそれでいいじゃないか。
    前に進んで行くしかないんだから。

    恋愛小説の話のはずなのに妙に励まされてしまったおばさん、ここに1人・・・。

    • koshoujiさん
      vilureefさん、お久しぶりです。
      返信が遅れて申し訳ありません。<(_ _)>
      実は私も、昨年からやるべきことが多くなり、本が読め...
      vilureefさん、お久しぶりです。
      返信が遅れて申し訳ありません。<(_ _)>
      実は私も、昨年からやるべきことが多くなり、本が読めなくなりました。
      故にそれまで月に7~8本以上は書いていたレビューも書けなくなりました。

      2012年から始めた、このブクログ。
      読書グラフを見ると2012年が96冊。2013年も96冊。
      2014年に至っては122冊なのに、去年2015年は一気に22冊まで急降下。
      今年も半分終わろうかというのに、なんと僅か8冊です。

      この状況は今も続いています。
      まあ、それまでが本を読む時間があり過ぎたのですが(笑)。
      このペースがしばらく続きそうですが、今後ともよろしくお願いします。<(_ _)>

      P.S, 久々に読んでいるのが、今回の直木賞候補作である湊かなえの「ポイズンド―ター・ホーリーマザー」です。
      まだ途中ですが、凄まじい面白さです。
      今回の直木賞は、原田マハさんか、湊さんのどちらかではないかと思っています。
      2016/06/26
    • vilureefさん
      koshoujiさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます♪

      まさかのkoshoujiさんもスローダウンしていたのですね(^_...
      koshoujiさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます♪

      まさかのkoshoujiさんもスローダウンしていたのですね(^_^;)
      生活の変化もありますからね、読書量に波が出るのも当然ですよね。
      お互いにボチボチまいりましょう(笑)

      直木賞の季節なんですね!
      私、今回は完全にノーマークでした・・・。
      先ほど候補者チェックしてみたら、新鮮味が全くないですね。みなさん直木賞候補の常連さん?
      誰がとってもおかしくないのかもしれませんね(^_^;)
      2016/06/28
  • 相変わらず80~90年代ポップカルチャー詰め込みまくりんぐ。自分もまだ免許取って3年くらいだから、主人公に親近感…
    色々な日常の当たり前な風景に都度都度感じ入ったりする感性は面白いと思うけど、この主人公の女性観は割と偏ってる気がしないでもないワ…
    「万華鏡を勝手に分解してがっかりするな」は確かに心に留めておきたいいいセリフだと思った…

  • 車を走らせる道中の、同乗者とのやりとりや会話、ときたま起こる小さな事件、流れる景色を横目に見ながらふと考えていること。軽快さと切なさの塩梅がちょうどよくて、好きだ。年齢を重ねるにつれて身に纏っていくものが言えなくさせる言葉がふと表出したとき、溢れたのは時に笑みだし時に涙のようだ。「すべてが遅かったと気付いたときの涙」で、カルテットの別府さんを思い出した。大人ってやだな〜あ。また読みたい。

  • 最後に渡されたレシート。
    キン肉マンの歌が泣けるとは。
    号泣させない所が好き。

    「万華鏡を分解して、中身にガッカリした、みたいなことをいうな。
    万華鏡はただ喜んで回すんだ、それでみえていたことだけが本当のことだよ。」

  • 2015.11月読了。

    奥田民生聞きたい。
    さすらい聞きたい。
    ハイチュウ食べたい。
    ドライブしたい。

    癖のないじんわりあったかい文章。
    じわーっとする。
    うんうん、なかなか。

  • 最初で最後の「泣ける」恋愛小説。と帯にある。

    運転免許取り立てなのに、男たちだけで草津温泉にドライブしたり道を間違えたり、運転中にポップキャンディーを咥えたり、アニソンを聞いて声を合わせて歌ったり、色気もそっけもないシーンが続くけれどこれはやはりれっきとした恋愛小説。
    「万華鏡を分解して中身にがっかりしたみたいなことを言うな。」「耳の遠い女は口説けない」などなど名言続発。
    それにしても長嶋先生、どうしてこう女心をわかりすぎるんだかわからないんだか・・・
    ハードオフに代表される男っぽさっていうか、男の子全開の楽しい空間をこんなに言葉にできるのってうらやましすぎる。
    この本は手元に置いて何度も読むべき本です。
    出版業界がどうのこうのはわきに置いておいて、私はこの本を買ってよかったと切実に思う。

  • 脚本がいい芝居や映画は、心が満たされる。会話劇がたのしい小説もそう(この本)。この人生という舞台もやっぱり会話がいいと、すなわち発せられる言葉がいいと、生活が変わってくる気がする。そのための感受性や思考力や想像力、そういうものをぶつけあえる仲間がいることは大事だ。そういうことを伝えてる本ではないかもしれないけれど、誰かを想ってモヤっとする気持ちや男同士の会話のおもしろさにグッときた。ちょいちょい出てくるサブカル要素にもグッときた。どうせなら好きなことやものについてたくさん語って、恋愛には敏感じゃなくても、湧いてくる気持ちは抑えずに従っていくのが、いい。

  • ストーリーの中に登場する音楽がいい余韻を生み出してる。

  • 2017/12/28

    30代後半以降、ジャンプ黄金世代にはじわじわくる。

    車庫入れがスムーズにできるやつらにはできない意味がわからないだろう、できんもんはできん

  • はじめに自ら恋心をばらしての回想録だとわかる、わざわざかかる特定の曲がそれを知らなくてもこの人にはぴったりきたのだなぁ

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著者プロフィール

長嶋有(ながしま・ゆう)
一九七二年生まれ。二〇〇一年「サイドカーに犬」で文學界新人賞を受賞しデビュー。二〇〇二年「猛スピードで母は」で芥川賞、二〇〇七年『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞、二〇一六年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2019年 『掌篇歳時記 春夏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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