たすかる料理

著者 :
  • リトル・モア
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本棚登録 : 190
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898154724

作品紹介・あらすじ

自炊はわがままでいい。台所にしばられず、自分らしく食べて、生きるには?
= = =
東京・代々木上原で行列の絶えない「按田餃子」のしなやかな生活のすすめ。

「按田餃子」は、水餃子をメインにした小さな飲食店。公園のように、だれにでも開かれた食堂。
キクラゲやハト麦など、からだが助かる食材を取り入れ、
ゆでらげ、ラゲーライスといった、他では食べられないメニューが並びます。
女性がひとりでも入りやすく、キャッチコピーは「助けたい包みたい按田餃子でございます」。
「近所に引っ越して、毎日通いたい」というお客さんの声が続出。
そんな多くのファンをもつ「按田餃子」をいとなむのは、
料理家の按田優子と、写真家の鈴木陽介。

本書では、今まで語られてこなかった、お店の成り立ちや厨房の裏側、
そして調理のベースになっている按田さんの自炊の方法がひもとかれます。

「ふだんの食事は、名前もレシピもなくていい。着地点は自由です。
常備菜をたくさん作れるから、料理上手で家庭的とは思いません。
台所中心はやめて、日々のリズムに合った自炊をみつけられたら最強です」と按田さんは言います。

按田さんが、さまざまな環境で料理して辿りついた、気楽に生きるための、超画期的な自炊の方法とは! ?
かたまりの肉と魚介、芋、豆、乾物、漬物、塩、酢、スパイス…。
食材を相棒にして、たのしく食べつなぐ按田式をヒントにしよう。

忙しい現代人が、日常をサバイブするための、自炊のアイデアが詰まった一冊!

感想・レビュー・書評

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  • お店の成り立ちや、とても不思議なメニューの紹介、風変わりなアプローチに目からウロコの自炊の様子など、肩の力が抜け過ぎているように見えてミョーに心の芯を喰う話ばかりで痛快。写真も味わい深くて、佇まいの美しい本。あっという間に読み終わるけど、このユカイさに未練があるので続けてもっかい読む。‬

  • 「たかが餃子」
    按田餃子のコンセプト大好き。

    按田さんの料理の仕方が独特。

  • 『按田餃子』の按田優子さんの本。
    食に対する考え方が禅というかファンタジーというか独特で、これを料理に落とし込んだ按田餃子ってうまいのか?と不安になったり。

    「柔らかくなるまで茹でればいい」みたいな料理も紹介されているんですが、私みたいな料理音痴にはレベルが高く、どのくらいの火加減で何分茹でるのか言ってくれないと作れない。

    料理はもっと自由でいい、カラダにいい料理ってべつにオーガニックでなきゃいけないとかではない、という感じはよかったです。
    チチャロンはいつか作ってみたい。

    「ふろく」で紹介されていた横井庄一の本がおもしろそう。

    「自炊は大切だけど、毎日の食卓に何品も並べられることが料理上手で家庭的、みたいなことはないと思います。そういうモデルは要らないし、それにとって代わる別のモデルも要らないのです。銘々が好きなように料理をすればいいと思います。」

  • “私は自分のやる気が一番信用ならないのです。ニンニクのみじん切りをはじめたと思ったら次にペンキが塗りたくなっている頓珍漢です。(略)みんなはそんなことにはなっていないと思いますが……。”

    (なってる…)
    自分にはとても助かる本でした。

  • 言ってることはすごくふわふわしてるのに、そのふわふわにはさんざん葛藤したあとが見える。フィーリングのひとなんかではなく、めちゃくちゃ頭を働かせているひとなんだろうなあ。かっこいい。
    文字がぎゅうぎゅうにつまった日記パートが一番面白かった。もっと読みたい。

  • 後ずさりしつづけて、ついに行き止まりになってしまったときに読む本。

  • 面白い。全部自分で賄うよりみんなで助け合うほうが豊かだって発想は本当に素敵だなと思う。
    P168
    豆を茹でた人、玉ねぎをひとつ持っている人、時間がある人、いろいろな人がこれくらいなら持っていて人に分け与えることができるとか、これが足りないから自分の持っているものと交換したい、というふうに集まって合体すると、ひとりでなんでもやるよりも豊かな生活になる気がしてきました。なので、ごちそうをふるまったりパーティをするためでなく、ごくごく日常的な炊事のために頻繁にいろいろな人を家に迎えたりお邪魔したりしています。

    金針菜とかいぎすとか、キクラゲとか、中華っぽかったりペルーっぽかったり、多国籍的。わたしはあまり使わない食材だったりして、なので、料理の参考になるわけではないかな。でも根っこの考え方は素晴らしいなと思うしすごく共感する。
    巻末の「按田優子の推薦図書 食べ物と体のヒントになる本」がすごく面白そうな本ばかりでメモってしまった。読書家さんなんだなあ。

  • 「果たして彼女は、そのくたびれた唐揚げに助けられていることに気がつけるか。「助けてほしい」と自分から言うのはなれないと難しいけれど、向こうから「助けますよー」と言われれば、じゃあ助けてもらうか、となる。そうすると、助けてもらうことに慣れてくる。そうすると、今日はスーパーマーケットの唐揚げに助けられたと思える。冷凍食品だってコンビニ弁当だってなんでもかんでもみんな自分を助けてくれている。情景をそんな風に変換する眼鏡が按田餃子だったらとても嬉しいのです」(p.167)

    「スタッフに楽しく作ってもらうために」という一文が印象に残った。店の味を守る立場になると、具材をかき混ぜることひとつとってもひとりひとりの感覚がまったく違うことがわかる。すると、自分がいちばんわかっていて、自分がやらなければならないというファンタジーに心を染めることになる。そうならないために、こだわりすぎない。自分の知識や経験は最低限に利用し、働くスタッフの未知の能力や活躍に懸ける。ある種の奇跡的な、このお店の独特のバランス感覚が垣間見えたような気がした。

  • なんと、桉田さん、こんな不思議な人だったのかとちょっとびっくりする。

  • 桉田餃子の店主である桉田優子さんの本。
    桉田餃子を始めたキッカケや、桉田餃子はお客さんにとってこういう存在てあって欲しいということから、メニューなども考えているらしい。
    また桉田さんの日々の自炊などの考えや、実際に作っている料理などがのっている。
    料理本ではなく、暮らしの本という感じ。

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著者プロフィール

◎按田優子(あんだ・ゆうこ)
1976年生まれ、東京都出身。飲食店の工房長、乾物料理店でのメニュー開発などを経て2011年にフリーの料理家として独立。2012年、仲間と共同で東京・代々木上原にヘルシーな水餃子が看板メニューの「按田餃子」をオープンし、予約が取れない大人気店に(その後二子玉川に2号店をオープン)。料理家としても活動し、雑誌などでレシピを提案。2018年1月に「セブンルール」という番組に登場、そのユニークな生活スタイルも注目されている。著書に『たすかる料理』(リトルモア)などがある。

「2019年 『漬ける、干す、蒸すで上手に使いきる 食べつなぐレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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