沢村貞子の献立 料理・飯島奈美

著者 :
制作 : 沢村 貞子 
  • リトル・モア
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本棚登録 : 248
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898155172

作品紹介・あらすじ

[ NHK Eテレ「365日の献立日記」待望の書籍化! ]

やっぱり こういうのが
いちばん いい

- - -
献立は昭和の名脇役と呼ばれる沢村貞子さんが残した、約26年間の「献立日記」から。
レシピと料理は、映画・ドラマ・CM(『かもめ食堂』「深夜食堂」「ごちそうさん」など超多数)で数々の料理シーンを彩ってきたフードスタイリストの飯島奈美さんが手がけました。

季節に沿うように考えられた気取りのない献立。
素朴さのなかにある美しさを掬い上げるようにつくられた一品一品。
料理を通して、飾らない毎日の営みにたくさんの楽しみがあることが伝わってきます。

実用的なレシピ集でありながら、日々の暮らしに一息いれる読み物のような趣きの1冊ができました。

= = =
春夏秋冬96品のレシピを収録
〈春〉牛肉バタ焼 そら豆 白ソース和 おすまし(とろろ、青のり)……
〈夏〉えび入りおこげ料理 夏ずし グリンピースのポタージュ……
〈秋〉カレーライス 茄子のはさみあげ ひらめのパピヨット(つつみ焼)……
〈冬〉大正えびのフライ/かますのフライ 魚すき ドーナッツ……
= = =

・昭和の食卓を現代に活かす、通年で美味しく役立つ一冊!
料理名だけ書かれた簡潔な日記を見つめ、沢村さんと話をするように、飯島さんがレシピを考えていきました。
昭和を懐かしむだけでなく、現代的な手法も数多く取り入れています。

・読みものの要素もたっぷりと。数々のロングセラーを持つ文筆家・沢村貞子の入り口としても◎
ときにはその名文の数々から、食と生活にまつわるくだりを引きながら、沢村さんの料理に、飯島さんが思いを馳せています。

感想・レビュー・書評

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  • 30年ほど前、女優沢村貞子のエッセイをほぼ読み通した。沢村貞子は、文章を夫の大橋泰彦に最初に読んでもらうことで鍛えた。沢村貞子は、生涯大橋泰彦を愛し、彼のために3品目以上の季節感ある和料理を毎日毎食作ることを厭わなかった。そのためには泊まりがけのロケ旅行も断り続けた。夫の死後、彼女は料理を作らなかった。

    沢村貞子の献立ノートが残されている。それを読んで、私は理想の夫婦生活だと思った覚えがある。食べてみたいけど、作ってみたいと到底思えなかった。丁寧な丁寧な、誠実で細やかで美しい献立が想像できた。それを料理研究家の飯島奈美さんがテレビ番組で再現したらしい(ノートにはレシピは一切無い)。これは紐解かなければならない。

    春の献立の最初に「牛肉バタ焼き、そら豆白ソース和、小松菜蒲鉾煮浸し、若芽の味噌汁」が選ばれている。全部手間がかかっているけど、「そら豆の白ソース和」って‥‥
    ちょっと作り方を写します。ちょっと長くなります。

    そら豆12さや(豆の重さで180g)
    ナツメグ 適量
    パルメザンチーズ 適量
    白ソース(作りやすい分量)
    牛乳 350-400ml
    薄力粉 大さじ3
    バター 大さじ3
    塩 小さじ2/3

     白ソースは時間がたつと固まってしまいます。そら豆が茹だったたらすぐにからめられるように同時進行しましょう。
     まず白ソースを作ります。薄力粉はふるっておきます。鍋にバターを入れて弱火で溶かし、薄力粉を加え、木ベラで絶えず混ぜます。大きかった泡が小さくなったら火を止め、牛乳を半分加えて、ホイッパーでよく混ぜます。混ざったら、残りの牛乳も加えて混ぜ、中火にかけ、木ベラで混ぜながら加熱します。沸騰してとろみがついてきたら、弱火で4〜5分煮て、塩を加えて火を止めます。ふたをして保温しておくと固まりにくいです。煮ている間にそら豆を塩茹でしてください(塩は分量外)。
     うす皮をむいたそら豆と白ソース、ナツメグをボウルで和えて、器に盛り、最後にパルメザンチーズをかけます(レシピはソースが多めなので加減してください)。
     ナツメグ、パルメザンチーズの代わりに山椒粉でもおいしいです。白ソースが余ったらのばしてスープにしたり、じゃがいもとコロッケにしたり、グラタンにしても◎。
     冷めると固くなるソースを、沢村さんはどんなタイミングで仕上げていたのでしょうか?この日の献立だと、肉も食事の直前に焼きたいですし‥‥。(18p)

    もう、沢村貞子さんのエッセイが、そのまま再現されたかのように感じた。必要なことを簡潔に書く。その中に、想いと人柄が映り込む。ひとつひとつ、毎日毎日の献立が、沢村貞子さんの愛情そのものであり、思想であり、人生なのだと、自然に感じ入る料理本になっている。

    猫丸さんの本棚で見つけました。ありがとうございます♪

  • 腕もあがる!? 思わず料理がしたくなる5分番組 365日の献立日記 |NHK_PR|NHKオンライン
    https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=19276

    台所に立つのが楽しくなる一冊『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美』 - 朝時間.jp
    https://asajikan.jp/article/182321

    リトルモアブックス | 『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美』
    http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=1021

  • 番組が好きでレシピを知りたいと思い読んだ。四季の料理を沢村貞子さんの言葉とともに楽しめる本

  • 飯島さんのお料理は美味しそうなのですが、写真があまり美味しそうでないのが残念です。

  • シンプル
    美味しそぉっ

    写真もいい。

    小松菜 蒲鉾煮浸し
    せりのごまよごし
    枝豆のおろしあえ
    やきなすのそぼろあんかけ
    玉ねぎの酢の物
    等々

  • 図書館本。365日の献立日記の大大大ファンの自分は、ページをパラパラめくっているだけでも癒やされるし、今日もごはん作り頑張ろう!ってチカラを分けてももらえます。欲を言うと、テレビ収録のDVD付きだったら最高でした。購入予定です。

  • 大好きな「ガーデンズ千早」の無印良品の中にあるブックカフェで見つけた本。飯島奈美さんがつくるごはんの写真が好きで手に取りぱらぱらめくったけど、読んでいるうちに沢村貞子さんに興味が湧いてきた。好きな人においしいものを作って食べさせたいっていう気持ち。いいなぁ。

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著者プロフィール

英日翻訳者。青山学院女子短期大学英文科卒。外資系企業、国際特許事務所に勤務した後、翻訳業に従事。主な訳書に『告白は12時半、辞表は金曜』(マガジンハウス)、『一分間で自分を立て直す』(蒼竜社)、『黄昏に待つ君を』(二見書房)、『人類との対話 1.静けさの前の嵐』(アルファポリス)などがある。

「2014年 『人類との対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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