自由というサプリ 続・ラブという薬

制作 : トミヤマ ユキコ 
  • リトル・モア
4.11
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本棚登録 : 314
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898155189

作品紹介・あらすじ

大好評既刊『ラブという薬』シリーズ第2弾!

いとうせいこうと星野概念が参加者のお悩みに悩み続ける、人生相談トークショウ。
青山ブックセンター本店で4度開催され、全回超満員、ついには8時間越えの「フェス」にまで広がった異例の大人気イベント「青山多問多答」が本になりました!

仕事や恋愛、人間関係、心の保ちかた…寄せられる相談に、ああでもないこうでもないと悩み続ける“寄合所”的イベント。
ぱっと読み「ゆるい」のに、辛い心をほぐすコツや、思いもよらぬ視点にハッとさせられるはず。
精神科医・星野さんならではの、きちんとした精神医学のターム解説も入って、内容充実です。

フェスにゲストで登場した、『統合失調症がやってきた』のお笑いコンビ・松本ハウスとのトークも貴重。
本でしか読めない語り下ろしの対談や、いとう・星野・松本キックによる書き下ろしも収録しています!

- - -
星野:みんなで一人の人の話を聞いて、心配しているという形、すごくいいと思うんですよ。みんなで話を聞いて、みんなで考えると、いろいろな考え方がわいてきたり、ちょっとだけ孤独じゃなくなったりする。

いとう:俺、ものすごく落ち込んで、何をやってもダメだと思ってた時期に、なんでか知らないけど、人生相談をしたいっていうやつが来たのよ。そしたらさ、人って、誰か違う人のことを考えてるとき元気になるんだな、ってわかったの。
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* * * * * * * * * *

読めばほっとする。
ちょっとだけ 
一人ぼっちじゃなくなる、といいな

感想・レビュー・書評

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  • これを読んでる最中は不思議に心地いい。

    最近、大事な事だけどミネアポリス・香港・渋谷での件。他人を攻撃するツイートがあまりに多くどうしても心が疲れてしまうなと思ってたのを自覚してかしないでかわからないけど積んであったこの本に手をのばしていた。

    読んでると気づきがあり、知識が増え、なのに圧倒的にユルい。こんなメリットだらけな事ってある?まぁ、メリットがあるからってそれがどうした?とも思うけど(良い意味で)

  • 「ラブという薬」は主治医の星野さんと患者であるせいこうさんの対談という形式でしたが、続編である本書は、イベントに参加されているいろんなお客さんの悩みをみんなで共有する、さらにゆるりとした形の本。
    不安や嫉妬を抱えた時にどのようにこれらの感情と向き合うか、せいこうさんの自由闊達さと精神科医の星野さんならではの医学的視点での対話で心をほぐしてくれる。
    朝野ペコさんのイラストにもほっこり。

  • このゆるい感じが心地いい。
    共感の例えで、雨が病気だとして、傘を渡されるより、一緒に雨に濡れて欲しいというのがとてもわかりやすくしっくりきた。きつい時にそういう場が敷居が高くなく、どこにでもあればもっとみんな楽に過ごしやすくなるのにな。

  • 前作『ラブという薬』では二人の対話集だったのが、今回はイベントを催した際に二人が参加者の質問に答えていったのをまとめたものになります。
    質問に答えていくといってもズバリと問題を解決するような鋭い回答をするのではなく、二人は質問を受け止め、質問者の気持ちを想像し、色々な可能性を示し、時には話が脱線しながら、提案にもなっていないような回答をしていきます。

    この本にも収録されている初回のイベントに実際に参加していました。
    会場の雰囲気が非常に心地良かったのを覚えています。二人と司会のトミヤマユキコさんの、質問を受け止める空気感をさらに会場全体が包み込むような。
    辛さや苦しさは完璧に理解することはできないけれど、分かろうとしている雰囲気が会場にありました。
    そのときの空気感がよくまとめられていると思います。

  • 疲れた時に読んだ本
    構えずに読める本で脳をリラックスさせながら読めた。本自体がサプリになっていると思う。

  • 特に何ってことはない無駄話が印刷された書籍のはずなのに、この居場所感。奥行き感。
    いとうさんと星野さんの持つ奥行きと、お二人の関係性が、そんな場を作り上げているのだと感じました。一緒もぐもぐタイムして、お煎餅の交換したくなります。
    風邪ひいて寝込みながら読んだのですが、疲れない稀な本でした。

  • 心が疲れている人は読む価値があると思いました

  • 2022/2/28購入

  • 銭湯からあがってぼーっとしている時にちょうどよく置いてあって、表紙が可愛くてタイトルにも惹かれ自然と手に取った本。
    対談形式なことも知らずに読み始めたが、この絶妙なゆるさがどんどん癖になっていった。目の前でいとうせいこうさん、星野概念さんが楽しくゆるくお話されている様子が浮かんだ。言葉を日常から扱っている者として共感できる面白い話、うわ、人生って確かにこういう感じなのかな~と思えた話がたくさんあった。
    いくつかいいな、忘れたくないなと思ったポイントがあったので以下メモ。
    ・言葉じゃないものに、言葉が充填されることはあるし、逆に言えば、言葉じゃないものに対して言葉が充填していくこともあるだろうし。そこは行ったり来たりでいい。
    ・言葉に人間味が乗れば乗るほど豊かなものになる
    ・一見すると「運が悪いな」と思うことでも、後から振り返るとそれがきっかけででいいことにつながったりするという話
    ・関わりを断とうとするとかえってめんどくさい関わりが残っちゃう。こっちから関わっていくと、こっちのものになっていく
    ・新婚の時期に観る映画の話
    ・もともと全く別の姿をしていたものが、ちょっとずつ変化していって、1年後には姿がだいぶかわってた、という発酵と精神医療の話
    ・秋刀魚の小骨が挟まっている状態との共存の話
    ・寄り道って、無駄と思いきや無駄じゃなかったりする、人生って円環的

  • 「ラブという薬」よりも緩くて、力の抜けるような本。それが狙いなのだろうけど、少しゆるゆるすぎるかな。

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著者プロフィール

1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう!』(講談社現代新書)など。

「2020年 『ど忘れ書道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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