食いしん坊のお悩み相談

著者 :
  • リトル・モア
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本棚登録 : 276
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898155752

作品紹介・あらすじ

東海林さだおさん推薦!!「この本を読むと、以後、食べ物が10倍おいしく感じられるようになります。10倍ですよ。1000円のラーメンが10000円の味になる。保証します。」(帯文より)食いしん坊が結集! 食べる・飲む・料理にまつわるQ&Aに共感必至!!南インド料理店「エリックサウス」総料理長、飲食店プロデューサー、大ヒット料理書も多数手がける…!飲食界きってのエンタテイナーがさまざまなお悩みやギモンに答えます。エッセイを読むように楽しめる、粋な名回答64連発。〈相談の例〉冷たい食べ物/じゃがいものベストソリューション/納豆を混ぜない/パスタの具が余る/半熟卵問題/から揚げはご飯に合う?/ラーメンにナルトは要る?/絶対に怒られる蕎麦/毎日の料理が想定内にしかならない/自分の作るご飯が楽しめない/フードサイコパスの婚活/昔の味が恋しい/イナダさんにとって「おいしい」とはなんだと思いますか??…etc四六時中食べ物のことばかり考えているイナダさんが、どんなお悩みにもブンブン頷き、想像の斜め上行くアンサーをひねり出す!飲食のプロの鋭い観察眼と、食いしん坊ならではの探究力を余すところなく発揮した、名文&面白エピソード多数。今日から使える画期的なアイデアも満載。「おいしいものについてあれこれ考える時間は、おいしいものを食べるのに匹敵する、充実したひとときです。」食べる人・飲む人・作る人、みんながああでもないこうでもないと話し合い、現代の食の楽しみを探し当てる、至高の一冊です。*本書は、インターネット上のサービス「質問箱」(https://peing.net/ja/)と「相談箱」(https://soudanbako.com)に掲載された文章を加筆修正してまとめたものです。制作にあたり、各運営会社の合意のもと、二次利用をしております。

感想・レビュー・書評

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  • フードサイコパスとは言い得て妙。
    これ程まで食に関して真剣に考えたことなかった。
    納豆の話しは私も同意。
    稲田さんのあらゆる補正がかかったたい焼きの話が面白かった。

  • Twitterをフォローして愛読しているイナダシュンスケさん、エリックサウスもいい店だしセブンコラボのビリヤニにも感謝してる。
    自分は料理したくないし食べ物に執着もない方だが、飲食に関する文章を読むのは愉悦。イナダさんの食に対する解像度の異常な高さ、豊かな表現力は才能だと思っている。フードサイコパスっぷりが面白くとても楽しいが、Twitterでほぼ読めそうなQ&Aの書籍化なので、わざわざ本を買って読むほどではない気はした。

  • 著者のQA記事のファンだったので、紙書籍として出たのは嬉しい。「マズ味」という食事批評概念が明確に行使されているのもこの本の特徴。シリーズ化してほしい。

  • 今度東京行ったら、絶対エリックサウス行きます!

  • 食べ物にまつわるお悩み相談、という新しい?切り口の本で、質問者さんの時にニッチな質問と、それに対する著者の回答が心地よく、楽しんで読めました。
    あと、淡麗グリーンラベルがちょっと飲んでみたくなりました(笑)

  • 「混ぜない納豆にはパルミジャーノみたいなジョリッと感もありそこも素敵です」
    食べ物についてどこまでも細やかに語る「フードサイコパス」な著者。食いしん坊だが何を食べても"美味しい〜"くらいしか語彙を持たないわたしからすると超人のよう、眩しい。

  • 味な副音声の対談聞いてからずっと、読みたい読みたいって思っていてやっと!
    ほんとこういう食べもののエッセイだいすきです。
    食いしん坊のお悩み相談だなんて、本好きの食いしん坊からしたら読みますよ、絶対。

    総じてニマニマしながら読むおもしろさだったのですが、特に、
    光の食べ物と闇の食べ物の話
    じゃがいものベストソリューション
    半熟卵問題
    崎陽軒のシウマイは焼売ではなくシウマイという別の食べ物として美味しい話
    そもそも老舗に弱いお話
    だいすきです
    そして、美味しい食べものと同じくらい美味しくない食べものへの敬愛もある感じ、好きです。

    こんな感じで、食いしん坊の人と、食べものの話だけする会やりたいです。

    ちなみに私の目下の悩みは
    ・パン屋さんで絶対に買いすぎてしまう病
    ・お菓子がないとコーヒーが飲めない
    ・貝殻がついている味噌汁を見るとそわそわして落ち着かない
    ・ところてんとみたらし団子の良さに気づきたい

    こんなかんじです。

  • エリックサウスは、全然寝なかったうちのこの新生児期に、無の灰になっていた私に友だちが贈ってくれた命のカレー。
    その中の人とは知らずに読みはじめたんだが、すごい好きな調子で、それがエリックサウスとつながったときとても嬉しかった。
    食の美味しさは共有できるものだけど、ただ美味しいねと言い合うだけでなく、うんちくという形式でもなく、理論的に美味しさを考察しつつ、それでいてユーモアがあって、哲学的で、想像が膨らむような、色んなところでインスピレーションを得てるんだろうし、それが料理にもきっと反映されてるんだろうなとまた食べるのが楽しみになるような言葉たち。私もこんなふうに美味しさや気付きを書き残しておきたいなぁーー

    メモ
    ★光の食べ物と闇の食べ物
     白ご飯に合うおかずや汁
     縁日でジャンクな食べ物たち、コンビニ、家族の晩御飯のおかすにためらわれるものたち
     なのにスーパーのお惣菜になると光に転じるおもしろさ
    ★補正食べたい度とたい焼き
    ★食べてみたいイカ焼き風味のしんこだんご
    ・一番美味しいのは汁?台湾の汁も気になる
     奄美鶏飯の台ぬき
    ・大雑把なバーベキューを矯正する
     地獄への片道切符なタレ漬けカルビ、豚や鶏はクレイジーソルトとマキシマムにキノコとズッキーニ、ソーセージは豚肉の次に塩が書いてあるもの、焼肉のタレはいいやつを少し、下品な焼きそばソースはオイスターソースに取り替えて、シーフードミックスと小松菜を足す
     呪文のように唱えたい
    ・麺に専念するためのピーマンと塩とバターだけのパスタ
    ・マヨに対してやたら分析されるケチャップ
     マックでケチャップ抜き
    ・つけ麺に乗せられるナルトの形式美というか象徴性?
    ・スープカレーは椀盛の一種、お雑煮は椀盛
    ・殻付きザリガニと枝豆とムール貝の共通項
    ・二種類のパスタを作る
     フライパン仕上げとボウルで和えるかかけるだけ
    ・苦手な食べ物を食べて克服する充実感
     わかるっ、いつも知らない食べ物ほど頼みたくなってしまうことに後ろめたさ?亜流感?感じてたけど肯定された気持ち
    ・私が唯一美味しいと思う551の焼売と、崎陽軒のシウマイに対する気持ち
    ・妊婦や子どもが飲み物を頼まないことは言い訳ではない、想定されている余剰の正しい使い道としての特別扱い
    ・酒のマズ味が寄与する食事しながら飲む酒のリセット効果
    ・旅先の土地での店選び、そのジャンルでいちばん有名な老舗
    ・タバスコはかっこいい調味料?
     独自の世界観、媚びないけどキャッチー
     パンクではあるという気はする
    ・グリーンラベルそんな美味しいのか
     こないだ飲んだイギリスの麦茶なビールは美味しかった
    ・固有の名称がつくのがローカルフードとして認知される条件
     広島焼きを認めない広島人
     崎陽軒のシウマイ推しの神奈川県民と同じじゃん

    おもしろかったなーフードサイコパス

  • 料理が好きで、悩み相談が好きで、文章を読むのが好きで書くのも好き。
    なのでこの本は最高。嫉妬するぐらいに最高。
    マズ味、フードサイコパス、ジェダイとシスのように料理にも光と闇がある。
    なんてことが食い物の悩み相談に出てくるんだよ。掲載すべてのQ&Aに全く隙がない。

  • 初めて読んだ「たべる」がテーマの本。大袈裟か、勿体無いのではと思うくらいの、深く豊かな言葉で紡がれた「たべる」に纏わるこの本を読んで、
    たべものって、食べるって、おいしいって、ものすごく尊く奥深くて、楽しいことなんだって改めて食べるが毎日の日常でよかったって思った。

    • h00kさん
      ・マナーは単なる行儀ではなく、その食べ物を最もおいしく食べるために過去の人々が積み上げてきた集合体
      ・おいしそは純粋美味とマズ味のバランスで...
      ・マナーは単なる行儀ではなく、その食べ物を最もおいしく食べるために過去の人々が積み上げてきた集合体
      ・おいしそは純粋美味とマズ味のバランスで成り立っている
      ・食べにくさの魅力、野生に帰る喜び
      2024/02/16
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著者プロフィール

稲田 俊輔(いなだ・しゅんすけ):料理人・飲食店プロデューサー。鹿児島県生まれ。京都大学卒業後、飲料メーカー勤務を経て円相フードサービスの設立に参加。和食、ビストロ、インド料理など、幅広いジャンルの飲食店の展開に尽力する。2011年、東京駅八重洲地下街に南インド料理店「エリックサウス」を開店。現在は全店のメニュー監修やレシピ開発を中心に、業態開発や店舗プロデュースを手掛けている。近年は、食についての文章も多く発表している。著書に『食いしん坊のお悩み相談』『おいしいものでできている』(リトルモア)『キッチンが呼んでる!』(小学館)『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社新書)、『ミニマル料理』『南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー』『だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー』(いずれも柴田書店)がある。

「2024年 『料理人という仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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