わたしはわたし。あなたじゃない。 10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方
- リトル・モア (2024年8月27日発売)
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感想 : 61件
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784898155943
作品紹介・あらすじ
友だち、親、先生、SNSが…毎日しんどい。
本当は嫌なのにNOと言えない。そんな人間関係に悩むあなたへ。
モヤモヤの正体は、「バウンダリー」にある!?
本書は、中高生の困りごとに向き合うスクールソーシャルワーカーの鴻巣麻里香さんが、10代が抱えている人間関係の悩みやしんどさについて、「バウンダリー」を糸口に対処法を見つけ出し、助けになる知識と作戦を伝える本です。
バウンダリーとは、「わたしはわたし、あなたはあなた」という、自分と相手の間に引く境界線のこと。
たとえ家族でも、友達でも、教師でも、恋人でも、バウンダリーを踏みこえるのはNGです。
お互いの心地よい距離感を見つけて、ちょうどよく線を引けたらラクになるはず。
<もくじより>
PART 1 友だち篇
苦手な子を誘う・誘わない どう決める?
男子同士のノリとか恋バナがしんどい
親友の秘密を話してしまったら
PART 2 家族篇
ママってなんでも知りたがる!
私の夢、私の進路。どうして応援してくれないの?
まさかの妊娠。私はどうしたいんだろう?
PART 3 学校篇
誰とでも仲良くしなきゃだめ?
おかしな校則にNOと叫びたい!
やりたいことがあるのに。先生に進路を反対された
PART 4 恋愛関係篇
胸キュンしぐさ、無理すぎる…
NOと言ってしまった。彼を傷つけたかな?
「愛しているから」だと思っていました
PART 5 SNS篇
我が家のスマホルール、厳しすぎ…
グループLINEの通知に困った!
俺のプライバシー、どこいった?
●各話には、中高生向けのアドバイス+10代のそばにいる大人(保護者・教師)向けの解説付き
●10代向け性教育WEBメディア「セイシル」ご協力のもと、「デートDVチェッカー」を掲載
●巻末には「しんどいとき、困ったときの相談先」リスト&相談のポイントも!
●対象は中学生〜大人まで(中1の漢字習熟度に合わせたフリガナ付き)
今、10代をとりまく環境には問題がこんなに…!
同調圧力/「みんな仲良く」の呪い/有害な男らしさ/アウティング
毒親/進路相談/ブラック校則/性的同意/デートDV/スマホルール etc
15のリアルな事例を物語のように読み、共感しながら、
「人権」・「同意」・「バウンダリー」の大切さを知れる一冊。
子どもたちの「好き」「やりたい」「今・ここ」を尊重するために。
大人もアップデート必須!コミュニケーションの新しい教科書。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人間関係における境界線の重要性を教えてくれる一冊で、特に10代の悩みを深く掘り下げています。著者は、友人や家族、教師との関係における「バウンダリー」を通じて、自己を守る方法を示します。読者は、境界線の...
感想・レビュー・書評
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『バウンダリー』とは他者との間に引く境界線のこと。境界線かぁ。これ、本当に難しい。
10代、主に中高生の悩みに沿った本だったけれど、大人の私にも刺さる部分が多かった。
ということは、自分よりはるかに人生経験の少ない10代の子が対処しきれずに悩むのは当たり前。それも学校が世界の全てで、その外にも世界は広がっていると気付けていない頃なら、それはもう仕方がない。
そして苦しめているのが親だったりするのですよね。
境界線は踏み越えられるととても苦しい。でも反対に知らず知らずのうちに踏み越えていることがなんと多いことか!
これはもう本当に永遠のテーマ。
“わたしはわたし。あなたじゃない。”
であると同時に
“あなたはあなた。わたしじゃない。”
ということを深く心に刻みつけておかなければ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
たいへん読みごたえがあったのは、自分がまだまだ「子ども」だったからでは、と思えます。「空気」やもっともらしい「あなたのために」などという言い訳に振りまわされて、自他の境界線を曖昧にしてきてしまった、そのことを教わってこなかった致命的さに愕然としております。おそらく日本社会全体の問題にも関わってくるので、大人も子どもも、できる限りの日本人に読んでもらいたい。
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「バウンダリー」を意識すると親子関係が変わる スクールソーシャルワーカーに聞く、中高生の悩みとの向き合い方 | 東京すくすく(2024年11...「バウンダリー」を意識すると親子関係が変わる スクールソーシャルワーカーに聞く、中高生の悩みとの向き合い方 | 東京すくすく(2024年11月13日)
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/93257/
家族、恋愛、SNS……10代の心を「バウンダリー」で守る。鴻巣麻里香さん新刊『わたしはわたし。あなたじゃない。』 | こここ(2024.10.01)
https://co-coco.jp/news/watashiha_watashi/2024/11/13
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2024年末にブクログで出会った本。
バウンダリーという言葉を初めて知りました。
10代の人間関係のもやもやを丁寧に分解してくれる本。
へぇー、こんなふうに整理できるんだー、ふむふむなるほど、と思いながら読みました。
全てのケースに、10代向けの解説に加えて、「この本を読んでいる大人のみなさんへ」とその親世代向けの解説も書かれていて、大人世代の一人として、読んでいて身につまされるシチュエーションも。
、、、おわりに、に書かれているように、親世代が子どもの時には、バウンダリーという言葉など(たぶん)なく、もちろん今で言うバウンダリーを守ってもらえるようなことはほとんどなかった。(少なくとも、私自身の記憶では、そう)
そういう意味では、親たちも実はめっちゃムリしながら、子どもによかれと思って、自分たちが嫌だったことと照らし合わせて試行錯誤しながら、ロールモデルのない親業を頑張ってる!(それは筆者も認めている。ただ、ピントがずれてる時もある。)
こうしてバウンダリーを自覚しはじめた10代の子どもたちが親になる時代には、こういう悩みはうすれてくるのかな(でも、今のSNSみたいに、将来は違う新しい悩みがでてくるのかもね)、などとも思いました。
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会社やそれ以外でも
人との付き合い方をアップデートするために
今出会えて良かったなと思ったので
5点にしました。
言語化できていなかった自分の感情をバックアップしてくれる言葉の宝庫。
逆に自分が気付けなかった
過去に相手の心に土足で踏み込んでしまった経験を
振り返るいい機会にもなりました。
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親、学校、友だち、恋人…「わたし」とつながる人との境界線を「わたし」が決める。それが「わたし」を守ることになる。それってこどもだけじゃなく、大人だって「わたし」を大事に生きていくために大切なことだよ……ってバシッと教えてくれた。
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引き込まれて、読める時間を見つけては読む!で1日で読み終えました。
バウンダリー(境界線)に関する本です。
親として、ハッとすることがいくつもありました。
わが子が中高生の頃に出会っていたら、声のかけ方も変わっていただろうな、と思いました。
SNSに関すること、人間関係に関することは頷くことばかり。
中高生の方々に向けた本ですが、個人的には子育て中の保護者の方々や先生方におすすめしたい内容です。 -
もっと早くこの本に出会いたかった。
学生時代にここに書いてあることを理解できていたら、悩まなくてもいいことがたくさんあったと思う。
子供向けだけど大人が読んでもとてもためになる。救われるまであるかもしれない。 -
自分が10代のときに読みたかった(でも大人になって読んでも全然間に合う)。入学と同時にひとり一冊手渡したいくらい大事なことがたくさん書いてある。
いわゆる普通の(発達障害がある、学校に行けない、とかの事例は載ってない)子たちが、人とどう付き合うのか、あるいは付き合わないのかについて解説。学校で、あるいは家庭で「正しい」とされていることが絶対ではないと気づかせてくれる。 -
一人ひとりを守るための心の境界線「バウンダリー」。知らず知らずのうちに、または良かれと思って侵害したり、されたり、、。
人権とも言えるのかな。
心がモヤモヤする原因かもしれない。
それが「バウンダリーの侵害だ」と気づくために子どもも、周りの大人も知っておくことが大切だ。 -
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学校でよく言われる「みんなで仲良くしなさい」といった声掛けや、大人が守っていないのに「子どもだから」という理由で強制されるブラック校則をはじめとする理不尽なルール(各家庭で親から子どもに押し付けられるものを含む)について、少しずつ「これはよくない」という認識が社会でも広まりつつあるように感じています。
この問題を理解するために必要な基本理念としての「バウンダリー」について事例(実際の相談事をもとにしたフィクションですが)とともに、①何が問題なのか ②当事者として(子ども自身が)どのように考え、振る舞うことがベストな解決策なのか ③親として/おとなとしてどのように子どもに接することが望ましいか を手厚く解説してくれています。
往々にして諫言は耳に痛いもので、親としてついつい子どもに「言い聞かせる(説明ではなく説得させる)」という接し方をしていたな、と反省させられる部分も多くあり、勉強になりました。
筆者の考えには一部極端すぎるように感じたところもありました。たとえば、友人から「同性愛かも知れない」と打ち明けられて「カッコイイ」と思った、その感情が「差別だ」というもの。そもそも「差別」という言葉には表出する言動として相手を不当に扱う、というものが含まれているのではないか、と思いますから、「他者が自分とは(あるいは自分の周囲に多くいる「ふつうの人」とは)違う、と認識すること自体を「差別」と断じてしまうことは暴論ではないかと感じました。
一方で、親が子どもを「持物化(子どもの「成功」を親のトロフィーのように感じたり、「子どものため」と言いながら理不尽なルールを押し付けたり)」することの原因については、大人の精神構造や子育てという仕事そのものの特性にも触れながら解説していて、説得力がありました。
その他の部分でも「なるほど」と思わせるところが多く、今の時点では特に困りごとを感じていない人も含めて、中高生やその保護者世代にはぜひ一度手に取ってもらいたいと思う一冊でした。 -
子供はもちろん読んで欲しいが、大人こそ読むべき。
壁ドンなどのファンタジーの話、大人の責任だよ。 -
思春期の子供たちとの距離感の取り方や、悩みの受け止め方に悩んで手に取りました。関係性に悩む時、お互い最善を尽くしているつもりでもうまくいかないことも多く、その原因の一つにバウンダリーの引き方があるのかなと思いました。自分もバウンダリーの引き方が最近までよくわからなかったので、とても参考になりました。様々な事例があるため、具体的な対処法がわかり良かったです。
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自分自身は10代からだいぶ時が経ってしまったが、それでも読んでよかった。むしろ大人こそ読むべき本かもしれない。
聞き取りなどを基に作られた架空の子どもたちのエピソード、エピソードごとに問題点の整理と解決策などの提案、そして子どもの周囲にいる大人たちへの呼びかけという構成。子育てをしている人はたくさんのヒントが得られるだろうし、子育て中でなくても他者と関わる上での大事な心構え、相手も自分も尊重しながら関係を築くにはどうしたらよいかを考えるのにとてもよいガイドになってくれると思った。誰もが被害者にも加害者にもなるという認識を忘れずに試行錯誤していくことが大事。
個人的には自分の親との関係性を整理するのにとても役にたった。
特にデートDVからの件「相手に愛情があるかどうかは関係ない。むしろ愛があるからこそバウンダリーを踏み越え侵害してくる。加害は加害であり、それを苦しいと思うことは当然。(*ザックリ意訳)」には今までの割り切れない思いを解いてもらえたような納得感と脱力感。
辛さを感じるのを止めず、辛いと感じる自分を肯定し続けてほしいというメッセージには、「自分が悪かった。受け入れられない自分が悪い」という諦めで思考停止・現実逃避していたことを指摘されたようで気まずさを感じつつも、自分の感覚は間違ってなかったと言ってもらえたようで励まされた。 -
いい本だった。
子供のモヤモヤに言葉を与え、違和感を大事にしていいと子どもに語りかけてくれる。バウンダリーの引き方がわかる。
また大人への解説があるのもよい。
子供が被害者・加害者にならないように伝えられることのヒントにもなる。
若いころに、おかしいと感じていたにもかかわらずその気持ちを正しいと言える言葉を持たなかったから、どうにもできず飲み込んだ苦い記憶の数々が蘇ってきた。
今の子供達の武器になる言葉が子供達へ届きますように。 -
「悩み相談」の形で、十代の様々な悩みを具体的に、バウンダリーを柱にしてほどいていく。
保護者として、覚えがあって鳩尾がグッとなるところも多々。
支配というのは気持ちいいんだなぁ、と自覚した。
十代の子向けには温かく、大人向けには(各事例ごとに大人に向けたページがある)厳しく。
それも、個々の大人と子どもの関係だけでなく、今大人である私たちが作った、または壊さなかった社会が子どもに害をなしている、それを変えなければ、というところまで書かれているのがとても良かった。
娘がもう少し大きくなったら手渡したい。 -
著者と同じ、人権が軽んじられていた時代で育った人間なので刺さる言葉がたくさんあった。
自分が10代の頃にこういうことを教えてくれる大人がいれば良かったと心から思う。 -
28歳の私が読んでも勉強になる答えが多かった。
差別は悪意がなくても差別になる、はその通りだと思った。たとえば、BLなどが流行っているが同性愛を扱うコンテンツを「普通じゃない恋愛を普通の人が楽しむ」=「マジョリティがマイノリティを消費する」側面もあるかもしれない。これも差別だということに対して目から鱗だった。 -
読んでよかった。子どもにも読んでほしい。図書館で借りて読んだけど一冊買って置いておこう。折に触れて読み返そう。
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