なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。: 隣の国で考えたこと (WAC BUNKO 56)

著者 :
  • ワック
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898315569

感想・レビュー・書評

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  • ●日本人の韓国への無知と韓国人の日本に対する知識の偏りが、日韓関係を長期的に停滞させている。
    ●韓国における対日嫌悪の原因は、古代からの敵対(新羅vs百済=日本)、朝鮮出兵、朝鮮併合。
    ●クリティカルなのは併合。日清・日露戦争で朝鮮独立維持を大義名分としながら、日本はすぐ自らも帝国主義に転じた。差をもたらしたのは近代化の時期の差。朝鮮は地理的条件も相まって攘夷に成功した期間が長かった分、開国も20年遅れた。
    ●地政学的理由により、韓国が中世以降も中央集権化路線に復帰していったのに対し、日本は封建主義が栄え、近代化(ヒト・モノの所有権確立)の下地をつくったという分析もあり。李氏朝鮮は疲弊したが、江戸時代の日本は平和の下で民力を蓄えた。

  • 2017/10/27:
     韓国について、韓国に赴任し、言葉の面から、文化の面から、歴史の面から韓国とはどんな国なのかを、自分の言葉で説明している。
     非常に為になる本。韓国については、まずはこの本という感じ。

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著者プロフィール

岡崎久彦

1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など多数。

「2019年 『戦略的思考とは何か 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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