これからはインド、という時代 (WAC BUNKO)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898316726

感想・レビュー・書評

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  • 中国の次はインドが栄えるようです、中国と違って極端な人口抑制政策をとらなかったインドはいずれ(2030年頃?)人口も経済も中国を超えるようですし、少なくとも日本よりは大きくなっているのでしょうね。

    先日、浜松にある軽自動車の会社に行ったのですが、近くの「歴史博物館」を覗いて見ました。子供の頃にみた自動車が、再現された街並みと共に飾ってあり、懐かしいと思うと同時に、インドで売れている自動車に対するインドの人達の感情は、以前私が感じていたものに近いのかなと思いました。

    この本は、インド事情に詳しい森尻氏と私が以前から追っかけている日下氏による対談本です。中国のことも詳しくは分かっていないのですが、私にとって、インドについてはもっと神秘的です。子供が19x19まで暗誦している数学に強い国ですから、これから製造業も伸びていくのでしょうね。これを機会にインド関係の本も読んでみたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・現在インド経済が発展しているのは、1)原子力兵器をすでに持っていた、2)教育改革の成功が大きいことにある(P13)

    ・現在の紙幣には、15の言語(英語含む)で金額が書かれている(P15)

    ・日本では、大正から昭和にかけてイントネーションも含めて1つの言語にする教育が進んで、アイヌや沖縄、北海道の言葉をすべて失い、1つの言葉・一つの文字で通じる国家づくりをしてきた(P19)

    ・クリントン大統領がインドで一番初めにあったのは、国家元首や首相ではなく、西ベンガル州の首相であった、インドは州の力が強いから(P28)

    ・非暴力主義のガンジーは「いま我々はイギリスに対して武器を持っていないので、非暴力と言っている」単なる非暴力ではない(P47)

    ・アメリカはアフガニスタンに1万人だせば、1年間で1兆円かかる、なので財政赤字で引き上げることになった(P60)

    ・日本の百姓は、実は百種類の職業集団であった、日本の農業のなかに、ありとあらゆる産業があった、武士はその上にのっかって、程よく行政をしていた、普段農民をやっている人たちが山民として採集農業、海の側では漁民であった(P65、110)

    ・戦後のインドにとって工業化よりも農業政策が必要だった理由は、第二次世界大戦中にイギリスが、ありとあらゆる食料をインドから持って行ったから、代金は払っていない(P67)

    ・マンチェスターの織物業者がインドへ乗り込んで織物を売ろうとしたが売れなかった、イギリスの技術がインドの手工業に負けていたからだが、インド総督はインド人職人の手首だけを切り落とした(P68)

    ・木綿ができる前は、麻か毛皮を着ていた、これは軽くて温かいので、冬でも戦争ができるようになった、これが戦国時代の始まりかも(P73)

    ・イギリス人がインド人に英語を覚えてもらって、自分たちが使いやすい人材をつくろうとしたから大学を設立した(P76)

    ・明治の初期に日本中に小学校を多く建てたのは、百姓(あるいは百姓のまとめ役)が建てた(P109)

    ・インドでは英語ができるのは当たり前、日本では価値になるけれどインドではならない、英語では、重みや深みがある社会はつくれない、英語は契約のために発達した言語らしくて頭がデジタルになる(p117)

    ・世界の宗教で信者が増えているのはイスラム教だけ(p121)

    ・インドでゾロアスター教徒は少数で、約2%であるが、彼等はエリート、金融関係に多い(p122)

    ・1994年頃はインドでの大卒初任給は5000ルピーだったが、いまや4倍になっている(p154)

    ・タタが10万円台の車を出したが売れなくて、スズキの70-80万円の車が一番売れている(p154)

    ・インドでは、自動車といわずに大型は「タタ」、小型は「スズキ」という(p158)

    ・エイズ治療薬のネビラピンは、欧米では特許がきれていないためにジェネリックが生産されていないが、インドでは特許が無効なために生産されて、アフリカ諸国で大量に使用されている(p163)

    ・インドで大都市といえば、デリー(オールドデリーとニューデリー)とムンバイで2000万人程度、コルカタが1500万人、バンガロール:842、チェンナイ:769万人(p176)

    2013年2月23日作成

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著者プロフィール

評論家

「2018年 『「情の力」で勝つ日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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