2017年 世界の真実 (WAC BUNKO 239)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898317396

感想・レビュー・書評

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  • 毎年恒例のシリーズ本・『長谷川慶太郎の大局を読む』の2017年版でトランプ新大統領の誕生を予測して的中させた国際エコノミストの長谷川氏が、それとは別に2014年から毎年出版している『世界の真実』シリーズの2017年版。新聞やテレビでは報道されない政治・経済の裏話や各国の要人とのエピソードが大変に面白く楽しめる一冊。残念ながら2019年に91歳で亡くなられたが、 世相の論客として、また保守層のオピニオンリーダーとして残した功績は大きい。

  • やや極端な意見ながら、新しい知識もいくらかあって興味深かった。デフレに対する盲目的恐怖を否定する意見に賛成。

  • 閉塞感の強い日本の未来が決して暗いものではないという気にさせられる。著者の今までの歩みが散りばめられていて、やや自伝のようでもあった。しかし中国崩壊論はかれこれ20年くらいおっしゃってますが、中国(もしくは著者)もなかなかしぶといですね。
    著者は一貫してデフレを賛美されているが、その反対の政策のアベノミクスについての見解が知りたい。
    セルロースナノファイバーはとても気になる新素材。

  • 2017年、10冊目です。

    長谷川慶太郎さんの著書を読んでると、「日本って結構いけるじゃないか」と思ってしまいます。”真実”がどうだろうが、そういう”気分”に読者が浸ることが、
    この本の狙いだろうと推察します。
    ある意味、出版サイドの狙いに、ハマっているのでしょうね。
    一読者として、書かれていることの真偽を確認する必要はないと思います。
    ここに書かれていることを、さも真実を知ってるかのように誰かに語らない限り。
    起こっている事は一つしかなくても、見方を変えれば解釈が変わるという認識を
    持ちながら読むのが前提だろうと思います。
    何だか”痛快娯楽時代劇”を見ているような感覚になります。

    中国、ロシアは崩壊していく、日本が力強く世界の経済をけん引していくとの
    主張が柱になっています。

    本文中の用語説明が、たくさん注脚としてついています。
    若い読者や学生さんには、知識の基盤を広げる上で有用かなと思いました。
    社会科の教科書のように、朴槿恵、サムスン、金泳三、クリミア問題、FTA、
    OPEC、コルホーズ、ナホトカ等々、新聞やニュースで頻繁に耳にするけど
    あまりはっきりと知らない言葉を、簡単に説明しています。
    これらの言葉の意味を少し知っていると、ニュースで伝えられる現象の理解の
    一助になるなと本章よりも関心してしまいました。(@_@。

  • 2016/12/22:読了
     同じ時期に読んだ2冊が似ていた。
    -日下公人
     こうして、2016年、「日本の時代」が本格的に始まった!
    -長谷川慶太郎の
     2017年世界の真実

  • 長谷川慶太郎という人の著作に、どうして今まで出会わなかったのか。そう思わせるほど博学で、情報通。噛み応えのある中身、かつ分かりやすい。新聞記者から証券アナリスト、評論活動。数々の著名人との人脈。この人、何者??

    ドイチェバンクが危ない。2兆ユーロ規模の貸付をしているフォルクスワーゲンからの回収不能に対処しなければならない。メルケルは、2015年、5回中国を訪問し、中国に進出した分のフォルクスワーゲンのファイナンスをお願いした。中国工商銀行がようやく融資に動き出した。

    フランスでも、今度は原子力発電所に関し、約50基保有する分の17基のみ稼働中。残りは修理も出来ず、廃炉にもできない状況で、アレバが潰れそうだ。

    ロシアも原油価格下落によるルーブルの暴落で苦しむ。中国は書くまでもなく。

    100年デフレは続くというのが持論。傾向としては確かにそうだと思える。まだまだ、他の本を読みたくなる一冊。

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著者プロフィール

国際エコノミスト。1927年京都生まれ。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者、雑誌編集者、証券アナリストを経て、1963年に独立。1983年に出版した『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で、第3回石橋湛山賞を受賞した。

「2020年 『中国は民主化する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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