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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784899980131
感想・レビュー・書評
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コンサート中に弾くべきフレーズを忘れてしまうかもしれないという恐怖。おそらくプロの音楽家の殆どがその恐怖に日々立ち向かっているのだろう。私など想像しただけで心が折れそうだ。その音楽家としてのリンダと対比されさざなみのように交互に現れるのが1992年のリンダ、昔の記憶と、その記憶をかき消そうとする現在の父母、兄を亡くしたことの喪失感に襲われ、自分の命を絶つ衝動に襲われる…虐待を受けた子供の本は、一時期立て続けに読んだアメリカの小説以来だが、これは本人が書いた本だけあって読み手への負担が半端ない。現在のリンダが音楽を支えに立ち直ったらしい事実だけが読後の支え。
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