90分でわかるフーコー

制作 : Paul Strathern  浅見 昇吾 
  • 青山出版社
3.42
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本棚登録 : 54
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899980308

作品紹介・あらすじ

『狂気の歴史』『言葉と物』『監視と処罰』『性の歴史』既成の枠組みや常識に挑戦しつづけたタフな思想家フーコーの、伝説の人生。

感想・レビュー・書評

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  • 分かりやすくは書いてあると思うけど自分が求めていた事柄はほとんど書かれていなかった。やはり『監獄の誕生』『狂気の歴史』そのものを読まないとだめか。
    それよりもp.28で触れられているアルチュセールの異彩を放つ独特の自伝を読んでみたい。

  • フーコーとは誰ぞ?この90分で分かるシリーズはなかなかいい。大雑把だけど入門として。ものの見方ないし知識と権力は不可分に結びついているというセンセーショナルな思想。昔と今と視界は同じ?

  • なんだかよくわからないタイミングでやたらにエクスクラメーションを使うので、藤子Aのマンガを読んでいるような気分になる。
    藤子Aの描いたフーコーのマンガとか想像すると超面白い。

  • SM好きの思想家フーコー。

  • ミシェルフーコーの概観が読みたくて。狂気の歴史や生権力(バイオパワー)の概念、晩年は同性愛傾向が顕著になって論文もそっち方向にいってしまってどうなの?っていう感じだったらしい。でも天才ってのは同性愛傾向強いので(ダヴィンチもそうだった)まぁいいんじゃないかと思う

  • バタ臭いが読みやすい。

    ルネサンス以前、古典時代が来る前、狂気は狂気でなかった。市井の中にあった。やがて理性の時代 The Age of Reason の到来により理性が生まれ、同時に狂気が狂気として形を与えられ非理性と名付けられる。
    狂気は社会から隔離された。犯罪者や乞食と一緒に救貧院に入れられる。理性が最高のものであるという妥当な (reasonable) な理由はない、偶発的なものでしかない。理性は労働至上主義の労働観や道徳的な義務を生み出し次第にこれらが法体系の中に組み込まれていった。社会への不適合者が「非理性」となった。
    次第に"道徳的な"心理学や精神医学などが狂気は病気なのだから病院に入れるべきだと言われるようになり、狂気は精神病院へと隔離される。どのみち、理性的な権力や医者によるコントロールを受けていた。鎖で肉体を縛っていたのが薬でおとなしくされただけだ。

    知とは権力である

    人は思考の台座(エピステーメー)の中でしか考えられない。その形に合わせた真理がある。当然、エピステーメーの形もその思考方法も真理もすべて偶発的なものでしかない。限界性、思考のエッジを意味する。いわば、歴史的アプリオリである。

    中国の百科事典で、動物の分類が「皇帝に属するもの」「人に飼い慣らされているもの」などとなっている。今見ればおかしいが、今の分類だって同様におかしい。論理的ではなく偶発的である。その時代や文化のエピステーメーの中でしか分類できない。
    (言葉による思考も同じことが言える気がする)

    功利主義者ベンサムが考案したパノプティコン(一望監視施設)を使った刑務所。学校、会社、社会がこうした監視の下で規律を求められる。

    知とは権力である

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    権力とは人を監視・管理するシステムとなったということか
    村上春樹が言う壁と卵
    尾崎豊が言う仕組まれた自由

  • 構造主義についてこのほど初めてかじったため、フーコーに関するエッセンスが紹介されている本を探していたところ、この本を発見。
    フーコーの伝記ですね。研究対象だけでなく、人となりを知ることができて、有意義でした。
    それにしても、思想家にホモが多いこと・・・。

  • 様々な哲学解説本はあれど、この本は3本の指に入るぐらい、分かりやすかったのではないかと思います。
    入門書なので、今も論争のある部分を断定的に書いていたりするところはあると思います。ただ、フーコーの「性の歴史」や「監獄の誕生」「知と権力」に触れるには格好の本ではないでしょうか。

    フーコーに関しては、フーコーの人生の歴史が、フーコーの学説を読み解く鍵になっているような気がします。その意味でも、人生を辿る記述があるのはとても有意義です。

    とりあえず、この中から1つでもフーコーのことをつかめれば、次の本が読みやすくなるのではないでしょうか。
    ちなみに僕はやはり、知と権力の関係の記述に目からウロコでした。知と権力の関係。分類と権力の関係。知と分類の関係。ここにしぼって、精神病をこえて社会福祉全体を考えてみるのもよいのではないでしょうか。

    「フーコーは指摘する。狂気だけでない。他の場合もそうだ。どのような知の体系であれ、それがあらわれるときには必ず知の体系のシフトが伴っている!患者の役割や心理学の話は一つの例にすぎない。経済学でも社会学でも同じである。科学ですら、例外ではない。一つの知のシステムの登場や発展には必ず権力(パワー)のシフトが伴っている!」(p46)

  • かなり面白かった。90分シリーズは読みやすい。
    思考土台の話は何かと、考えるのに為になった。
    90分シリーズは何がいいって生き様を客体から語るところですね〜
    ヴィトケンシュタインも読みたいけど、こっちの図書館にはないのです><

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