しかし…―ある福祉高級官僚 死への軌跡

著者 :
  • あけび書房
3.92
  • (3)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900423664

作品紹介・あらすじ

1990年12月5日、環境庁次期事務次官候補が自ら命を絶った。彼は水俣病訴訟の国側の責任者として批判の矢面に立たされていた。厚生省入省以来30年、福祉・環境行政一筋に歩んで来た高級官僚が「福祉切り捨て」の時代に押しつぶされていく-。ギャラクシー賞作品、渾身のドキュメント。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「」

  • 110930onBS171 エリート公務員の自殺 with other books n DVDs
    ---
    1990年12月5日、環境庁次期事務次官候補が自ら命を絶った。彼は水俣病訴訟の国側の責任者として批判の矢面に立たされていた。厚生省入省以来30年、福祉・環境行政一筋に歩んで来た高級官僚が「福祉切り捨て」の時代に押しつぶされていく―。ギャラクシー賞作品、渾身のドキュメント。

    平成2年12月。環境庁の1人の官僚が自ら命を絶った。山内豊徳、53歳。水俣病裁判の国側の責任者として和解拒否の弁明を続けていた企画調整局の局長であった。

  • この本を読む前から、官僚批判には違和感を抱いていたけども、私も大学に来るまでは、批判する側の人間だった気がしている。だけど、大学に入って、割と身近にキャリアとしてがんばっている人たちがいて、そういうのを見てると、安易に批判なんてできなくなるし、メディアにおける官僚批判にも違和感を覚えるようにはなる。
    この本では、筆者の是枝さんが、1990年当時、環境庁次期事務次官候補だった山内豊徳氏が水俣病訴訟の国側の責任者として批判を浴びる中、自殺へと向かっていくまでの過程を、幼少期にまで遡って、丹念に綴っていく。これは、社会学的なエスノグラフィーのような読み応えがあって、是枝さんの
    問題提起には力がある。

  • 厚生省に入り、環境庁ナンバー2まで上りつめて自殺した人の話。官僚の役割と人間としてのあり方とのギャップについて、考えさせられる本でした。十数年前の話ですが、今も本質的なところは変わっていないと思います。

  • \105

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

是枝 裕和(これえだ ひろかず)
1962年、東京都生まれの映画監督。演出家、早稲田大学理工学術院教授。1987年に番組制作会社テレビマンユニオンに入社、テレビのアシスタントディレクターを務め、ドキュメンタリー番組の演出に関わる。1995年『幻の光』で映画監督デビュー。
その後多くの映画作品を撮り、ジャンルを問わず様々な演出、そして若手育成に関わってきた。若き西川美和を見出したことでも知られる。
代表作『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭にて柳楽優弥が最優秀男優賞、『そして父になる』で第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞をそれぞれ受賞。ほか、『歩いても 歩いても』『海街diary』『三度目の殺人』が代表作。そして2018年6月公開の『万引き家族』が世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞。
書籍の刊行も多い。書籍代表作に『映画を撮りながら考えたこと』。

是枝裕和の作品

ツイートする