血族 上

  • アカデミー出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900430204

作品紹介・あらすじ

"裏切り者を罠に掛けろ!"父親が遺した無念のメモを発見したエリザベスは、意志を変えて巨大企業集団の社長の椅子を継ぐ。金に飢える重役たちは、一人の男を除いて、みな血族だ。自分の名が筆頭に載る暗殺者リストまで相続してしまったエリザベスを待ちかまえているものは?天才作家シドニィ・シェルダンがしかける空前のサスペンスが、読む者を三日三晩眠らせない。

感想・レビュー・書評

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  • 血族経営により発展した巨大企業のトップが死亡。すべてを受け継いだ一人娘に株の公開をせまる親族だったが……。

    ユダヤ人居住地域“ゲットー”から起業したサミエル・ロッフは、家族だけで株を確保し経営するシステムをつくり、巨大企業を築きあげた。その子孫であるサム・ロッフが死亡し、即金が必要な親族たちは株を売りたいがために、突然すべてを受け継ぐことになった一人娘エリザベスに株の公開をせまる。

    上巻では、血族たちの個性的な面々、それぞれの事情が紹介される。いずれもがすぐに大金が必要な困った事態になっており、これらのエピソードだけですでに面白い。創業者サミエルの冒険と挑戦の物語もドキドキハラハラ。最終的には読者が感情移入する主人公はエリザベスであり、彼女の決断が血族の運命を左右するわけなのだが、とりあえずはそこに至る前段階。下巻から話は盛り上がるだろう。

  • エリザベスとリーズ以外はイラっとくる人たちばっかり;;波乱万丈なはずなのにサラっと書いてるのでつるんとした印象。まあ、その分読みやすいですが。

  • 約20年前に初めて読んだシドニィ・シェルダンの「超訳」。訳本といえばいかにも英語を直訳しました!という文の羅列で読みにくく、苦手意識が強かったのですが、この「超訳」はとても読みやすくて感動しました。

    上巻は事件の発端と登場人物の紹介に終始していますが、それでもグイグイ引き込まれます。
    社長令嬢エリザベス・ロッフ、社長の片腕リーズ・ウィリアムス、ドイツの美青年ワルター・ガスナー、プレイボーイなイタリア人イボ・パラッチ、フランス人弁護士シャルル・マルテル、英国紳士アレック・ニコラス、そして大企業の始祖サミュエル・ロッフ。
    人物が多いのに混乱しなかったのはそれぞれに強い個性が与えられているからでしょう。

  • 犯人はこの中の誰だ!的なストーリーで、読みやすかった。

  • シドニィ・シェルダン原作の小説の舞台を日本に翻案してドラマ化された時、鹿賀さんが出演しました。てっきり犯人と思わせておいて実は女主人公を守っていた人、というオイシイ役。

  • 上巻はほぼ人物紹介。ここにミスリードするような内容も含まれているんだろうなと警戒しつつ読みました。
    やや冗長で、共感できそうな人物がいないため、ちょっとペースダウンしました。

  • 前半はいろいろな登場人物が登場してだらだらしてたけど、最後に亡き父の跡を継いだ娘が、親族の意見をうのみに聞かないところにグッときました。

  • 社長の死は事故か殺人か...
    その事件は、血族たちの計謀が頭を擡げる引き金となる。

    一族の人物紹介がほとんどの上巻。
    どの人物も色濃く、置かれた環境もまちまちで、
    短編映画を見ているようにさらさらと頁が進んでいった。

    一族同士でも生じるここまでの差に、
    パートナー選びの重要性が伺える。

    最後にミステリーへの急転を匂わせた上巻、
    巻末でほくそ笑んだ男が、
    次の巻末ではどんな表情をしているのか見物である。

  • 上巻は人物の紹介メインなのでで総合的な評価は下巻を読み終えてからします。

  • 忘れたー

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著者プロフィール

シドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)
1917年2月11日 - 2007年1月30日
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれ。父はドイツ系ユダヤ人、母はロシア系ユダヤ人。1937年からハリウッドで映画に関わった後、大戦中兵役に就く。終戦後、本格的に劇作家・脚本家の道へ。1947年に映画『独身者と女学生』でアカデミー脚本賞を受賞した。
1969年から小説を書き始める。『顔』でデビューし評価を受け、執筆を続けた。主な代表作としてテレビドラマ化された1982年『ゲームの達人』で、日本でも上下計700万部を突破するベストセラーとなった。ほか、映画化・ドラマ化された『真夜中は別の顔』。

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