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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900594708
感想・レビュー・書評
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歌人の水原紫苑による京都紀行。いずれも、いにしえの歌人と、その人にまつわる謡曲をよすがとした11のテーマ性のある旅。和泉式部、小野小町にはじまり、最後は『源氏物語』の「宇治十帖」で幕を閉じる。古歌もゆかしいが、水原紫苑の歌もしっとりとした潤いを帯びている。そうしたスタイルの全体は馬場あき子のエッセイを思わせるもの。ただ、各篇前半の紀行及び謡曲への導入は古雅な趣きがあっていいのだが、シテ(西行はワキだが)が現れてからのくだりは幻想的というよりは、やや通俗的な感じがしないでもない。個性といえばそうなのか。
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土地と人と思いの結びつきの記憶と再生。京都を訪ねる前にはぜひ。
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うたの解説にあわせて物語が綴られています。京都のはんなりとした空気が伝わって来るようで、大好きです。写真もステキ。
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