京都うたものがたり

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900594708

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  • 歌人の水原紫苑による京都紀行。いずれも、いにしえの歌人と、その人にまつわる謡曲をよすがとした11のテーマ性のある旅。和泉式部、小野小町にはじまり、最後は『源氏物語』の「宇治十帖」で幕を閉じる。古歌もゆかしいが、水原紫苑の歌もしっとりとした潤いを帯びている。そうしたスタイルの全体は馬場あき子のエッセイを思わせるもの。ただ、各篇前半の紀行及び謡曲への導入は古雅な趣きがあっていいのだが、シテ(西行はワキだが)が現れてからのくだりは幻想的というよりは、やや通俗的な感じがしないでもない。個性といえばそうなのか。

  • 土地と人と思いの結びつきの記憶と再生。京都を訪ねる前にはぜひ。

  • うたの解説にあわせて物語が綴られています。京都のはんなりとした空気が伝わって来るようで、大好きです。写真もステキ。

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著者プロフィール

1959年横浜市生まれ。

早稲田大学第一文学部仏文科修士課程修了。春日井建に師事。
90年『びあんか』で現代歌人協会賞受賞。
99年『くわんおん』で河野愛子賞受賞。
2005年『あかるたへ』で山本健吉文学賞・若山牧水賞受賞。
17年「極光」で短歌研究賞受賞。
18年『えぴすとれー』で紫式部文学賞受賞。
20年『如何なる花束にも無き花を』で毎日芸術賞受賞。
『女性が作る短歌研究』を責任編集。

「2023年 『天國泥棒 短歌日記2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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