ロストボーイ: Itと呼ばれた子少年期

  • ネオテリック
3.48
  • (14)
  • (11)
  • (50)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 156
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900845800

作品紹介・あらすじ

4歳のころから母親の執拗な虐待を受けつづけたデイヴだったが、12歳のときに警察に保護され、フォスター・チャイルド(里子)として18歳までホームで生活することになる。しかし、ホームを転々としながら偏見や差別にさらされ、虐待の記憶に苦しみ、母親の影におびえる日がつづく。ある時は友達に裏切られ、放火犯の汚名を着せられ施設に送られてしまう。また母親は、それを口実に精神病院に送ろうと画策する。そんな境遇のなかでも、フォスター・ペアレンツ(里親)や友達と出会い、そして別れ、やがてひとりの人間として、新たに旅立っていく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ぼくは太陽から顔をそむけた。涙がひとすじ、ほおをつたって落ちた。」 母親との関係があまりにもうまくいっていないことを、恥ずかしく思ったのか、または、そのことを悔しく思ったのか、悲しく思ったのか・・・
    「母さんの言葉が頭の中に響きわたっていた。『ぜったいにお前を逃すもんか。ぜったいに!』」 「母さんはもう一度抱きしめてくれた『幸せな人生を送りなさい。』」 一つ目の文からも分かる通り、やはり母親は彼のことをひどく憎んでいるようだ。なのに、時々垣間見せる彼への愛情は一体どんな意味が含まれているのだろう。
    「空想は夢に過ぎず、現実こそが生きることなのだ。」空想や夢というのは、スーパーマンや父親の事ですよね~。”ヒーロー”は実際には夢のように都合よく助けになんか来てくれない、そんな彼の経験則からはじき出された思いが伝わってくる一文ですね~。ただ、悵然とした感じがなく、極めて前向きな感じがいいっすね。

  • 引き続きひたすら重いが半端に会うと却って消化不良になってしまいそうなので続投

  •  この本んは母親からずっと虐待をうけていた子供の話です。
    前に1度読んだんですがあまりにひどくて最後まで読めませんでした。
    今回は最後まで読んでいろいろ疑問に思いました。
    特に最後の方に「母が抱いていた秘密を知って、自分のいきるている
    人生がいっそう大事なものに思えてきた。」と書かれていたが、
    秘密って何だろう?って思いました。
    もし時間があるのならぜひ読んでほしい本だと私は思います。

  • 里子、という制度は知っていたけど、実際の経験者の話を読んだのは初めてだった。

  • 〜少年期〜

    「"It"と呼ばれた子」に続くデイヴの少年期を描いた本。

    アメリカで実際に起こった幼児虐待の被害者デイヴが、母親の元を離れフォスターハウスで暮らす中、決して消すことのできない過去に戸惑いながら道に迷いながら、里親たちの愛情に触れ成長していく姿が記録されています。
    過去、偏見、家族、友情、将来・・・色々な問題を抱えながらも、一歩ずつ自分の道を切り開いていくデイヴがいました。

  • 幼年期同様。

  • 里親が次々と変わるのは厭だなー。いろいろ、大変なんだね。

全8件中 1 - 8件を表示

デイヴ・ペルザーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
綿矢 りさ
ZOO
乙一
山田 悠介
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×