- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900963689
作品紹介・あらすじ
可笑しみのある詩、弱っちい感じの詩、軽やかな詩、明晰な詩、遠くにつれていってくれる詩、そして勇ましい詩…江國香織が選んだ、詩のアンサンブルをお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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江國香織さんが国内外問わず選んだ約60篇の珠玉の詩たち。
真っ黒のカバーと酒井駒子さんのイラストが、品良くこの詩集を彩ります。普段は文庫派ですが思わずハードカバーで即買いしました。
何度も何度も文字を追って自分なりに噛みしめたくなるような、力強い詩が揃っています。巻末の江國さんの一篇一篇に対する短い解説も味わいがあります。
特に印象的な作品を簡単に。
『娘とアップルパイ』(レイモンド・カーヴァー、P12)
私の父もこんな気持ちで送り出してくれたのかもしれない。父と娘の何気ない朝の風景。
『海の二階』(堀口大學、P31)
たった22字で、世界はこうも広がるのか。この本を閉じた後、堀口大學の詩集を買いに急いだ。
『家出人人相書』(佐藤春夫、P66)
近くにいてほしくはない人。でもどうしてこうも心惹かれるんだろう。思わず妄想が捗る。
『来るんじゃない 私が死んだならば』(アルフレッド・テニスン、P100)
死に逝く者の厳しさと、底抜けの愛情。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「お天気の日の海の沖では」
「娘とアップルパイ」
が好きだった -
江國先生のお気に入りの詩を集めて編んだ多国籍詩集。
あ~~~~~~~分かるわかる、江國先生のお好きそうな空気感っていうか、言葉選びっていうか…
江國先生はこういう言葉たちを好んで目にしていたんだなあ… -
いろんな人の詩を読めてたのしい。
とても好きな詩が収録されている詩集しかなかなか手に取る機会がないので、知らない作家さんもいっぱい。
心を写し出していたり、お話的だったり、エッセイ的だったり、詩って不思議だなあ。としみじみおもう。
この本から、この作家さんの他のも読んでみようかな、という楽しみ方もできるのもいいなあ。という1冊でした -
酒井駒子さんの絵にひかれて。江國香織選の詩集。ちょっとキワドイものもあり。暗闇とタイトルについてるからまぁ、そうなんだけど。
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個人的に詩には苦手意識があり、あまり向いていないのかも…と思いつつも憧れがあった。
江國香織の感性で詩の味わい方や使い方を教えてくれるこの本のおかげで、ちょっぴり仲良くなれた気がする。
道標みたいな本。
タイトルまで詩的で、酒井駒子さんの絵を使った装丁も含めて一つの作品となっていて、うっとりする。
江國香織が好きなので、こういうところからあの文章たちやタイトルが生まれているのだなぁというのも感慨深く読んだ。
「手紙」が好きだなぁと思ったら、谷川俊太郎さんだった。解説も素敵。
すっと染み込んでくるものと、滑っていってしまうものがあるのは相性だろうか。
最後が大好きなカエルの詩で締められていて、しかも江國さんの言う通り最後の一言が最高で、思わずにんまりしてしまった。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000053383 資料ID:0128791 請求番号:908.1/E44/a
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