斜線の旅

著者 :
  • インスクリプト
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本棚登録 : 120
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784900997288

作品紹介・あらすじ

水半球に横たわる「見えない大陸」(ル・クレジオ)、ポリネシア。フィジー、トンガ、クック諸島、タヒチ、そしてラパ・ヌイ(イースター島)へ。アオテアロア=ニュージーランドを拠点に、太平洋の大三角形の頂点を踏みしめ、旅について、旅の記述について、行くことと留まることについて、こぼれ落ちる時間のなかから思考をすくいあげる生のクロニクル。

感想・レビュー・書評

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  • 菅 啓次郎著『斜線の旅』読了。単なる旅行記とは一線を画する物凄く深い余韻。余韻、また余韻。圧倒的な文章力と経験を伴った博識さをもって語られる物語。浅学な僕には理解の難しいくだりもたくさん。辞書を何度もひきつつ、google検索も駆使しながらの素晴らしい読書体験でした。

  • 南半球、太平洋の旅。好きな本。

  • かぜたび舎が発行する雑誌『風の旅人』に連載されたエッセイを集めた本書。タイトルにある「斜線」とはハワイ諸島、イースター島、ニュージーランドの三点を結んで出来る三角形であるポリネシアン・トライアングルの辺のことである。著者がこの「斜線」付近にある島を中心に旅をし、体験したこと、感じたことなどを記した旅行記である。土地と土地、場所と場所、出会った人と人は、きわめて独特で直線的な並び方をして、私たちの心に全面的な影響を与えると著者が述べており、実際にさまざまな島で様々な人種、文化に触れてみたくなる一冊である。
    (電気電子系電気電子コース M2)

  • 旅行記と思い、手にした本。
    旅行記だが、「普通」の旅行記とは一線を画する、引用の多さが印象的だった。
    この本を読んで、旅行には行きたいがなかなか行けない大人の抱える物理的な束縛感をどういなして、それとどうつきあっていけばいいのか、というのを考えさせられた。

  • 旅での思索をめぐる極上のエッセイ。
    言葉の一つ一つが珠玉のように輝いている。
    装丁も含め、文句なしの五つ星。

  • なんともいえない高揚感(まるで旅している時みたいな!)をこの本から得られました。
    なんてすばらしい本なんだろう!
    これからも、心の閉塞感を感じた時に何度も手に取るでしょう。

  • 出逢えてよかった一冊。そしてこれからもまた、時おり手に取ることができたら嬉しいと思う。この世界観に寄り添う時間は心地よいのだ。

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著者プロフィール

1958年生まれ。明治大学教授,詩人。著書に『本は読めないものだから心配するな』(ちくま文庫),『コロンブスの犬』(河出文庫),『斜線の旅』(インスクリプト,読売文学賞),『ストレンジオグラフィ』(左右社) ,詩集に『犬探し/犬のパピルス』(Tombac)、『数と夕方』(左右社),訳書にパティ・スミス『Mトレイン』(河出書房新社),グリッサン『第四世紀』(インスクリプト),サン=テグジュペリ『星の王子さま』(角川文庫)など多数。

「2021年 『自然真営道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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