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- Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901477833
作品紹介・あらすじ
パレスチナ人たちを、移民労働者たちを、アメリカの黒人革命家たちを全身で愛し、ともに闘い続けた作家ジュネが、"68年5月"から86年の死までに、政治と文学が交錯する地点で生みだした発言とテクストを集大成。
感想・レビュー・書評
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後年ジュネは小説の執筆を止め、戯曲からも遠ざかり、ブラックパンサーやパレスチナ解放戦士らと行動を共にし(なんと三里塚闘争の現場にも居たという情報も!)、幾つもの政治的テキストを発表し始める。それら発言の集大成である本書は単なるルポルタージュや見解に留まらず、詩的な叙情が残酷にも美しく立ち込めている。隅から隅まで衝撃だった。ジュネの反骨と体制への憎悪はラディカルさ故に時に眉を顰めるほどだが、彼は逃げ道を残す発言を自分に許さない。全てを敵に回しても自由を獲得する為の戦いを挑む。その無垢な魂の美しさが私を囚えて離さない。
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