人生のほんとう

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901510400

感想・レビュー・書評

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  • 悟り、スピリチュアルではなく、あくまでも思索の先にある、哲学的なアプローチから、いまここ、我の消失、ワンネスなどを語った著作。切り口を変えて、こうしたことに気付く良書。

  • 今こそ

  • 中高の数学の先生が度々取り上げていた人。

    よく「考える」人として。


    最近は目の前しか見えず、方法論系統だったり、知識の拡充だったりに関する本ばっかり読んでた気がします。

    もちろんそれも大事だし、今まさにそれが必要だからこそ読んでいたわけです。

    でも、根本的にしっかり考えるって改めてやらないとなって思ったので読みました。


    結論から言うとよくわからない本でした笑

    存在が云々とか、生死とか、日常使う言葉で滔々と語られてるんですが、ほんとわからないです。

    色んなことはよくわからないもので、そこが神秘とか。

    そういうわからない以前のわからないのような気もします。


    どんどん考えていくと、生きるって目の前に現れるあれやこれやの現象が包摂される何らかの全体で、それがはっきり何って言葉で表現できるものではないですね。

    言葉はあるものを他から切り取るもの。

    生きる意味とか価値とかを考えるのは難しい。


    とか言ってもやっぱり自分は価値あると思うものに時間を割いて生きていきます。

    そういう話もある程度に留めて、もう少しこの先どうしていきたいとか考えながら、もう少し見通しを持ちながら生きていきたいと思います。

  • 講演内容を加筆訂正した本となっている。
    他の著書と違い、語りで書かれているのでわかりやすい。
    池田ワールドの入門書の位置付け。

  • ・3/25 中国語検定試験が終わってほっとしながら寄った浦和の本屋さんで思わず見つけて買ってしまった.つい先日この人はなくなったばかりだ.日経新聞に広告が出ていたこの本は前から一度読んでみたいと思ってたけど、その当時本屋に行っては探してみたけどなかなかおいてなかった.ここでもたった一冊残すばかりだったので、即購入して読み始めた.この日で殆ど読み進んだが、一般のひとならわからないが俺には殆ど一度考えてみたことばかりだった.こういうこと考え出すと確かに楽しいよね.生きる心構えとか姿勢、考え方が変わるよね.
    ・3/31 3月の最後の日に読了.なるほど、もっと新しいことを聞きたかったけど、再確認するにはよかったのかも.

  • こういう本を読むと、若い頃に考えていた私自身の考え方は間違ってはいなかったなと
    納得できる反面、

    哲学的に突き詰めて考えていってそれを元に生活していくと
    自分はいいかもしれないけれど
    周りと調和はできないなあとしみじみ考えさせられました。

    世の中全体が間違った感覚で満たされているとき、
    自分ひとりだけが善く生きさえすれば本当にそれだけでいいのだろうか?

    なーんて、壮大なことを考えさせられた1冊です。

  • 自分の人生を変えた本。

    あらゆる面で役に立ったし、本当に苦しい中、この本を読んで助かった。

    個人のベスト書籍の中に確実に入る。

    社会はない。社会とは人々の観念。ないものに、当たっても仕方がない。観念が
    なければ現実は作れない。理想と現実とそもそも分けられない。なぜ理想ができ
    ないかと言えば、それは空想か憧れでしかなかったからである。目に見える事柄
    じゃなくて、目に見えない観念を追うこと。百億光年先の星が見えるのは前

    腐敗した社会には、多くの法律がある。巧遅は拙速にしかず。統治を不用とする
    のが、すべての統治の目的である。見えないところで私のことを良く言っている
    人は、私の友人である。生き延びの原理本能に合致しているからこそ、物だけに
    着目した世界の見方とか自然科学が大勢を支配するようになった。経済、効率を
    軸にする。でも俺は哲学する。形而上哲学と分析哲学。自分が見ている今が確か
    だから百億年前も今。つまりすべては見ている自分
    円を書くときに、不完全な円を描くが、それは頭のなかにある完全な円を再現し
    ようとして行われる。善悪や幾何学も同じ。再現しようとしている。ソクラテス
    は一方的に考えを述べたわけじゃない。対話形式を取って、なぜそうなるのか考
    えせた。つまり、内からの納得を。そして、いかに知らないかを知る。考えるこ
    とを知らない人は、知らないことを知らない。だから、覚え込むことしかしない
    。教育とは畢境自ら考えざるを得なくなる地点まで導くこと善悪の感覚は不思議
    さの感覚から。なぜ悪いのか、宇宙の謎にまで遡って考える人は自分を知ろうと
    しておのずからそうなるそのことが善オカルトは知性はあっても理性がない。自
    ら考えられているものに持っていかなければ、何を持ってきても思考停止。真理
    の言葉は人を選ぶ対話によって導きでなければ、ただの強要でしかない。個人と
    全体とは別々ではありえない。それを不可解を不可解として、歩むならあらたな
    精神性かもしれない。論理が結局そうなるそのこと自身が本当はなんであるかは
    知らない。理性からしてみれば、理性
    以外はありそうな事実どしかない。皮肉によって、笑いながら存在を考えている
    。カントは認識論ヘーゲルは存在の不可解から哲学している。存在の不可解さ、
    また、それを認識していることが可笑しい。笑いは論理の自爆。その何かを考え
    、笑いに。笑いは発狂への恐怖。芸術は作った人がどういうふうに事を味わった
    かが。教祖は答えじゃなくて、提示しているだけのことも。
    信仰は知性放棄、科学は知性活用、哲学は理性。人の心で物質は動く。便利なも
    のを量産して、謎を忘れ、謙虚な気持ちを捨てた。哲学はどう生きるかではなく
    、生きているとは?考えるにハウツーはない。すべてが思考。あえていえば、驚
    くこと。哲学をすると、飽きずにいられる。また、宇宙大の開放感市、自由感を
    。ワカラなさの前には謙虚しかない。畏怖の感、不思議さを感じる謎を自覚する
    とは自由になる。不可解であることの自覚が人生の意味

    何のために生きているは死は無とううが無と言う状態はないので、死はないこと
    になる。、生存するとはどういうことかが分からないと解決しない。 生死を知っ
    てるという誤解文字そのものは何ですか?目に見えなくても存在しているじゃな
    いですか私という代名詞自分さえ良ければいいは、相対的であり、他人からして
    みたら違うと自ら、相対的であるがゆえに悪となる。つまり、他人にとっても良
    いことでないと自分にとって良いことにならない。これが普遍性絶対性でなけれ
    ば善価値になりません。つまり自律デキナイ。行為の動機が善であるところ。つ
    まり、自分がよくなることが全体がよくなる。絶対だから、柔軟になる。なぜ生
    きるのか?存在するから。

  • 当たり前だと思っていることをぐだぐだ考えるスタンスが私好み。

  • どうしてこんな聡明なひとが早く逝かれるのだろう。

  • <p>本書も評価が難しい。著者の「14歳からの哲学」とかぶる内容であり、また、そちらのほうが良い本だからだ。</p>
    <p>以下に書評としてまとめた。感情的に考えていた。</p>
    <p><a href="http://libertatem.org/2008/06/book4.html">http://libertatem.org/2008/06/book4.html</a></p>

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田晶子の作品

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