司修のえものがたり

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901510974

作品紹介・あらすじ

ひとりの人物が生み出したとは思えないほど、それぞれの絵本によってまったく異なる表情をみせる司修の作品世界。5つのテーマで油彩、水彩、版画、CGなどの原画を紹介し、落合恵子・角田光代・川上未映子・小池昌代、鴻池朋子の各氏が、お気に入りの“司修のえものがたり”についてのエッセイを寄稿する。

感想・レビュー・書評

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  • 僕が司修さんを知ったのは、ラジオ深夜便「明日へのことば」でした。とても興味が湧き、ネット検索したら本書に辿り着きました。
    本書は群馬県立近代美術館での「司修のえものがたりー絵本原画の世界」に合わせて刊行されたようです。
    司修さんの絵はさまざまな技法でサーカスのように鮮やかに驚きを与えてくれます。
    パステル画、スクラッチボード、リトグラフ、エッチング、デカルコマニー、油絵、CGなどストーリーに合わせ変幻自在に描き分けます。
    また、巻末に収められた司修さんのインタビューも朴訥としていて楽しく読ませていただきました。
    あと、小池昌代さん、川上未映子さん、鴻池朋子さん、角田光代さん、落合恵子さん達のエッセイが彩りを与えてくれています。

  • 画家であり自身で文まで手がけた絵本も発表している司修の作品集だ。群馬県立近代美術館で企画展示されたのをきっかけに刊行されたらしい。
    何人かの著名な作家が短いエッセイを寄稿している。
    戦前の生まれのひとでありながら、油彩水彩、版画からCGまで多種多様な表現方法を試みていて、その世界の広がりというのは凄いものがあるなと感じた。
    巻末の作者本人のインタビュー風記事も興味深い。
    名前を残す仕事をする人は気持ちのどこかが自由で柔軟なんだと思う。

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著者プロフィール

司 修(つかさ・おさむ)
1936年生まれ。画家、小説家。法政大学名誉教授。
中学卒業後、独学で絵を学び、絵画や版画をはじめ、絵本、書籍の装丁、挿絵など多岐にわたる作品を発表。また小説やエッセイ、脚本など文筆分野での活躍でも知られる。
1978年『はなのゆびわ』で小学館絵画賞受賞。 1993年 「犬」で 川端康成文学賞、 2006年 『ブロンズの地中海』で毎日芸術賞、2011年『本の魔法』で大佛次郎賞受賞。 2016年イーハトーブ賞受賞。

展覧会
1986 年『司修の世界』(池田20 世紀美術館)
2011 年『司修のえものがたり──絵本原画の世界』(群馬県立近代美術館)

著書
絵本:『河原にできた中世の町』(文・網野善彦、岩波書店)
   『まちんと』(文・松谷みよ子、偕成社)
   『ぼくはひとりぼっちじゃない』(作・絵 司修、理論社)
小説:『幽霊さん』(ぷねうま舎)
   『戦争と美術』(岩波新書)
   『空白の絵本 ─語り部の少年たち─』(鳥影社)
などがある。

「2024年 『さようなら大江健三郎こんにちは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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