自殺サークル

著者 :
  • ユニ報創
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本棚登録 : 185
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901579094

感想・レビュー・書評

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  • 「でも もう 私は私と関係のない私だから 私なんてどうなってもいいの」

    小夜の言葉で一番つらかったかもしれない言葉。だけど納得もしてしまった言葉でもある。
    『ライチ☆光クラブ』等で有名な古屋兎丸先生から見たネット社会と女子中生を描いた本作品。オビに書いてあったけど、『これは純文学』というかなんというか。普通の漫画とはちょっと違うかもしれないけれど(笑)個人的な感想はやはり痛々しさが勝る。傷だらけの小夜とか、ノートに沢山書かれた目玉とか。目を背けてしまいたくなる描写も多々あったかもしれない。一言で言ってしまえば、『カルト』なんだろうけど、改めて小夜の胸中を考えると、間違っている気もする。だから『純文学』と称したのかな、と思ってみたり。
    それにしたって女子中学生、死にすぎである。自分の命が軽すぎる。刹那的な登場人物が多すぎるのだ。しかしそれでも、その姿は人々の目に刻まれるようにして離れない。(かくいう私もそのひとりだ)これは少女しか持ちえないある種の魅力だと思う。刹那的な少女たち。その姿に私は心を奪われた。だから、このマンガは『純文学』というより、『少女文学』に近く、その死を決して忘れない凄みを含んだ作品である。

  • 古屋兎丸の仕事のそつのなさ、あらためて凄い。JK、援交、自殺。今ではありふれた、ネット勃興期の時代の暗い雰囲気を基調とする表現の、もっとも洗練された作品のうちの1つでは。

  • 某誌のホラー漫画特集で紹介されていて、
    興味を持ったので購入。
    もっとえげつない内容を想像していたが、
    意外にあっさりしていて拍子抜け。

  • 現代ホラーの見本ですかね。やや覚醒へ至る過程が薄い。問題ないけど。

  • 映画

  • カルト

  • 古谷さんの絵はいい 
    立ち読みしましたが・・・

  • 【完結済】<全1巻>

  • コラボで映画もできています。

  • メディアミックスで映画にも「自殺サークル」というのがありますが、映画とは違った内容の作品です。
    現代の闇が潜んでます。

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著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。九四年に『月刊漫画ガロ』より「Palepoli」でデビュー。卓越した画力と多彩な画風で熱狂的な支持を集める。著書に『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』『女子高生に殺されたい』などがある。

「2021年 『谷崎マンガ 変態アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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