怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

  • サンガ
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901679206

感想・レビュー・書評

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  • 怒ると幸せになれない。当たり前だけど難しい。

  • (『怒らないこと2』に記述)

  • 201402/
    あなたは幸福になりたいのですか?もし本当にそう望むなら、まず「私は怒りたいのだ。ロクなものではないのだ」と認めることです。それから「怒りとは何か」「我々はなぜ怒るのか?」を理解しましょう。問題の解決は、問題の理解から始まります。/
    怒るか否かは個人の人格の問題です。明るく生きるか、あるいは苦しくて悔しくて、文句だらけの人生になるか。それは、その人しだいであって、それ以外に原因はないのです。/
    「怒るのも、愛情をつくるのも、その個人の勝手である」ということを、まず理解してください。怒るのは誰のせいでもありません。「怒るのは私のせい」なのです。/
    「私は間違いだらけ」だとわかると怒らない/
    「精一杯頑張りました。結果は、あまり自分の希望通りにはいっていない。でも悔しくはない。なぜならば精一杯頑張ったのだから」/
    怒りの原因となる妄想概念をつくりだすものはなんでしょうか?それは「我=エゴ」です。エゴがなければ、怒りはそもそも成り立ちません。/
    心の感情というのは波のようなもので、いつでも浮いたり沈んだりしていますが、いままでの生活を振り返ってみれば、頭が本当に冴えて、しっかり物事を把握して行動していたときは、怒っていなかったはずです。/
    仏教的な無視は、(中略)その人が行動を改めるかどうかを静かに見つめながら、まるで相手がその場にいないように行動することが、私の言う本当の無視です。そういうふうに、自分が存在しなくても全然関係ない、というふうに落ち着いて楽しくニコニコと行動されると、相手はすごく苦痛なのです。/
    「じゃあ、一人でやってみてください」と、その人を完全に無視してしまうのです。それは慈悲にもとづいて相手の成長を期待して行うものです。/
    「鏡を見せる」という方法は役に立ちますから、ちょっと覚えておいてください。どうしてもひどく自分を責め立てる人に困ったら、言い返すのでもやり返すのでもなくて、鏡を見せることです。それは、本人が立ち直るためにいちばん簡単な方法です。/
    重要なことは、いちばん古いと言われている経典の最初に、「怒りを死ぬくらいの猛毒として見てください」と書いてあるということなのです。/
    何があってもびくともしない心はどうすれば持てるのでしょうか?それはたとえばこういうことです。人が地球に腹を立てて、鍬を持って来て

  • スマナサーラの言葉は極めてやさしい。たぶん中学生でも理解できるだろう。ただしそこでわかったような気になるのが凡夫(ぼんぷ)の浅はかなところだ。人間の残酷さはすべて怒りから生まれる。怒りこそ暴力の温床だ。ゆえに我々の暴力的な現実世界を変革するためには、怒りのメカニズムを知り、勇気を出して怒りを捨て、怒りから離れることが重要なのだ。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/02/1.html

  • 怒り=バカ
    幸せにはなれないという話

  • そうだよなあ…と思いつつも、なかなか怒らない状態になれない自分がいる。でも怒りが湧いてきたとき、ここに書かれていることを思い出せるようでいたい。

  • 怒りについて分析したのは初めてで、目から鱗の内容だった。怒ることは負け犬以外のなにものでもない。怒らない為には自分の怒りに気付くこと。智慧がある人は怒らない。これだけを意識するだけでも変わりそう。短気で怒りっぽい自分にはすごく為になる本でした。

  • ベストセラーだったものをいまさらのように読みました
    内容が詰まってる感じです

  • なるほどなぁってところもあるし、読んだだけですぅーっとした気持ちになったところもあります。
    でも、勝ち負けはいけないことですとかいいながら、勝利人•負け犬とか、
    そこまでいうか?というほどの貶めた文章とか、
    全体的に矛盾してるという印象。

    私がいいなと思った好きな部分だけひろって、活用することにします。

  • 劣等感もエゴである。

    著者はスリランカの偉いお坊さんのようですが、日本語で書かれているため、とてもわかり易くなっています。
    ユーモアもちょっとシニカルな感じもしますが、そこで怒ってはダメだと言うことでしょうか。
    定期的に読み返したい本です。

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著者プロフィール

アルボムッレ・スマナサーラ
Alubomulle Sumanasara

テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『サンユッタニカーヤ 女神との対話 第一巻』『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ダンマパダ法話全集 第八巻』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』(以上、サンガ新社)、『怒らないこと』(だいわ文庫)、『心は病気』(KAWADE夢新書)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダの教え一日一話』(PHP文庫)、『70歳から楽になる』(角川新書)、『Freedom from Anger』(米国WisdomPublications)など多数。

「2023年 『無常の見方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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