- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784901679206
感想・レビュー・書評
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怒る人ほど頭が悪い
怒ったら、自分は負け犬 と言い聞かせる
強いものほど怒らない
自分は偉い というエゴを捨てる
自分はダメな人というエゴは捨てる
他人に負けたくない というエゴは捨てる
自分がすべきことを精一杯するだけでよい
相手の怒りには智慧で勝つ
笑えば怒りは消える詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んだら、少しは怒らなくなったかな。
イライラしたときには、自分を客観視するようにってのをやってます。 -
良い本。
怒りは毒と同じ、身を滅ぼすもの。
怒りは弱さの象徴。怒りは無知、自分がバカだと言ってるようなもの。
怒って良い理由なんてない。
「怒らない」為には、「怒らないようにする」だけ。何があっても怒らない。
難しいようでいて、シンプルだけど、徹底するのはやはり難しいかな。
「自分を殺されても怒らない」位の気概があれば、確かに並大抵のことで怒らないだろうけど、その境地に至るのはなかなか…。それでも、そういう考えを心に刻んで生きるのが、幸せへの第一歩かもしれない。
とてもわかりやすい言葉で書かれているのも好感が持てた。 -
怒ることは、愚かなこと。
仏教徒は、怒ることすら知覚しない。
肝に銘じよう……。 -
驚くほど、アドラー心理学との共通点があった。
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怒ることについて知りたくて読書。
カウンセリングの知識としても役に立つ内容。
「怒る人ほど頭が悪い」という心理(p83~)
エゴ→無知→汚れ→怒り
この流れは非常に分かりやすい。
バラの花とゴキブリの例であるように、受け手、感じる側である私次第なんだということを改めて知る。他人は変えることはできないけど、自分は変えることができる。
怒りを感じたら、何に怒っているのか、どうして怒っているのかを内へ向けて考えてみる習慣を定着化させる。自己分析、自己客観視を高めることが重要。
そして、謙虚さ・・・。大切なのは頭では分かっているけど、維持するのは、なかなか難しい。もっと修行しないと。
アインシュタインのエピソードは面白い。きっと、こんな人だったんだろうなと思わせるほのぼのした逸話。
怒りを完全になくすことは難しい。でも、客観的に眺め、考えながら今よりも明日は減らすことはできるように思う。
三毒追放=妬む、怒る、愚痴る。
読書時間:約25分 -
Febeのオーディオブックを購入
怒らないようになるためには、怒らないことが肝要。
怒る人間は馬鹿である。怒る人間はお下劣である。
だから自分が怒っていることをすぐに悟ってお下劣な人間にならないようにしよう。 -
思い返すと、十代の頃からやたら怒っていたように思います。
僕の場合、単に感情的になるのではなく、義憤のような、何か理由をつけて怒っていることが多かったです。自分に対する嫌がらせに怒ることも勿論ありましたが、それ以上に、自覚的であろうが無自覚であろうが共同体の輪を壊すような振る舞いに対して怒ることの方が多かったように思います。
どうも自分のことより誰かが不愉快になっていることに我慢ができないタチのようで、これは別に利他的な性格というわけではなく、自分が嫌なことをされているときの表情を自分で見られないというだけの話です。
ですが、最近は怒りに我を忘れて怒ると言うことが極端に減りました。相変わらず不快なことには不快感を表明している「生解脱」レベルではありますが、それでも感情的に怒ることというのは激減したように思います。
そのきっかけは、やはりどれだけ理を尽くして説明しても通じない人、己の非だけは絶対に認めない人に対して、心底うんざりしたからだと思います。武道でも、キツイ修行をやらせて疲れ果てた先に、無駄な力を抜いた身体操作を身につけるという方法論がありますが、僕はあのとき「怒り疲れ」て「怒ることの無益さ」を心底痛感させられたんだ、と今になって思います。
「何でわかってくれないんだろう?」「わかってもらえるはずだ」という希望を全く捨てろと言っているのではありません。
ただ、世の中には一定数「何を言っても理解できない人」というのがいて、理と情を尽くして話をしても聴く側がチンケなプライドに固執してそれを受け取れない、ということはあるわけです。コミュニケーションの受信能力が機能不全を起こしている相手とコミュニケーションの取りようがないのは、ある意味当然です。こういうことは頭では理解できるのですが、腑に落ちる形で心から納得できていないと、いつものように「何でこんなこともわからないんだ、アイツは!?」と同じことで怒りを繰り返してしまうことになります。
だから本書を読みながら感じたのは、「これ、二十代の頃だったら絶対反発してたよなぁ」ということでした。理を尽くし、真心を込めても通じないということは事実として存在するし、それは仕方の無いことなんだ、ということを心の底から納得できたからこそ、本書の内容が心に染みたんだと思います。
そういう意味で、本書は「どんなに素晴らしいことが書いてある本でも、読む側がそれを受容できる状態にないと理解できない」ということも改めて教えてくれたように思います。たとえ今はわからなくとも、いつかわかる時が来る、そのときに再びその本と出合うことは…と縁を感じるのは、仏教に感化されてるのかな、俺。
(ちなみにこれ、構造的には相手のコミュニケーション不全と同じですよね…。受け取る側の問題というのはどこにでも発生しうることなんですね)
本書の内容についても少し触れておきます。
怒りを消すために、まず怒りを客観視して自覚し、少しでも冷静にさせるというのはなかなかうまい手法だと思いました。「怒りを消す」ときに、頭から湯気が出ているくらい怒ってるのに、その事実を認めないで「自分は怒っていない!」と思い込むのは病が深くなります。精神分析の用語で言えば「抑圧」になるんでしょうか、そうやって怒りの存在を無理に否認するのではなく、怒りの存在を認めて意識下に置き、コントロール下に置くことではじめて怒りを消す準備ができるんだと思います。
あと、怒りを笑いに転化するというやり方は無意識のうちにやっていましたが、間違ってなかったんだ、と安心しました。
これは楳図かずおがホラー漫画とギャグ漫画の比較で述べていたことなんですが、「俯瞰で見るとホラーは成立しない」そうです。確かに、上から状況の全体を見渡せると恐怖ってなくなりますよね。カメラのフレームを思いっきり寄りにして、下から撮るとホラーになるそうですが、同じ話を上から俯瞰で撮るとギャグになる、というようなことを話されていました。
これは、不愉快なことや理不尽なことによって怒りを覚えたときにも同じ事が言えそうです。自分目線で怒りに身を任せている時は極めて不愉快としか思えなくても、そういう怒りに身を任せた自分込みで状況を俯瞰で捉えると、怒りの原因がどれだけしょうもないか、そしてそんなことに怒り狂っている自分も滑稽かが見えてきて、怒れなくなってくるからです。
他にも、怒りをどう消すかについて、色々参考になることがありました。
ちなみに、怒りを消すという方法論については、本書とかなり重なりますが、名越康文『毎日トクしている人の秘密』・『自分を支える心の技法』も参考になると思います。名越さんの怒りのコントロール術自体が本書の著者の教えを参考にした部分が多いらしいので当然と言えば当然なんですが、心理学や精神医学という別のアプローチで説明されていたり、著者の教えのエッセンスがまとまっていますので、これらもオススメです。 -
著者はスリランカ初期仏教の長老ですが、仏陀の教えを分かりやすく説明してくれています。日本のいわゆる大乗仏教との違いも分かります。